【書評】 ついついネガティブに考えちゃう、周囲の目や言葉が気になる方へ
今回ご紹介する本は、『人生の99%は思い込み(鈴木敏昭・ダイヤモンド社・2015年)』
人生の99%は思い込み―――支配された人生から脱却するための心理学
読むことをおススメしたい人
- 周囲の目が気になってしまう(でもそんな自分を変えたい)方
- ついついものごとをネガティブに捉えてしまう方
- ~~であるべき、~~でないと、が多い方、それを減らしたい方
- つい、人に余計なことを言ってしまう方
- 誰かに褒められても素直に受け取れない、『気を遣って言ってくれてるだけだ』なんて思っちゃう方
- 気持ちを楽にしたい方
人生のほとんどは「思い込み」でできている! 思い込みの力を認識し、上手に利用することで、よりよい人生を獲得しよう!
◎世の中の「常識」もあなたの「性格」もこの世の99%は思い込みでできている。その「思い込み」はいかにつくられるか、またその「思い込み」を外すにはどうすればいいかを探る。
◎思い込みの心理学を披露しながら、思い込みを上手に外したり、利用することで、よりよい人生を獲得するための方法を伝授する。知的好奇心も刺激され、エンターテイメントとしても読めるエキサイティングな1冊。
◎あなたの人生が変わらないのは、幼少期に書いた「人生脚本」のせいである。人生脚本は交流分析で有名な心理学者エリック・バーンが提唱した概念。親からの禁止令などによって無意識のうちに書かされた「脚本」をいかに変えるかを暴く。
内容(「BOOK」データベースより)
「平凡な人生を歩む“運命”だ」「もともと引っ込み思案の“性格”だ」「会社が苦痛で“ストレス”だらけだ」決まりかけた人生を変える究極のヒント。
これも友人の通訳者がある講義で 『推薦図書』 として出していた本です。
(”これも” の意味はこちらの記事から → 【書籍】 千里の道も一歩から、と思える本)
酒井はコーチングやカウンセリングをお仕事にしていますので、
なじみのあるトピックや用語がたくさんあり、『うんうん、そうだよね』
『そういえばこんなワークがあったなぁ』 『わかる、わかる』 という内容が
ほとんどでしたが、心の在り方、ラクになる考え方がわかりやすく
書かれていて、『なんだか考えすぎでツライ、しんどい』
『こんな自分を変えたいけど、、、』 『でも変えるって、どうやって?』
なんて方にピッタリの良書だと感じました。
『なぜ、こんな風に捉えてしまうんだろう、考えてしまうんだろう』 に関する
体系的な解説や説明だけでなく、『じゃあ、それをどう変えていくか』 という
具体的なワークも盛り込まれているので、『この一冊を読んで ラクになった』 という方が
多くいるのも納得できます。
『思い込みは過去から生まれる、だから過去の経験を探っていくのが必要』 という視点を
全体を通しての軸となる考え方、基本的なスタンスとしながら、
最後の章では 『過去が原因である、と考えることも思い込み?』 と展開するところが
個人的には非常にバランスが取れている感じがして印象的。
(酒井のスタンスも、過去を無暗に探り続けるよりも
”これからどうしたい?” から考えることを基本にしているので)
通訳にならなきゃ、通訳学校に行かないと仕事がもらえない、
一度失敗すると二度と仕事は来ない、頑張っていれば報われる、
通訳者に一番大切なのはスキル、私なんて通訳者になれない、、、
ぜんぶぜんぶ、思い込みかもしれませんね。