通訳エージェントはあなたの付き人じゃない

かつて酒井が通訳コーディネータとして通訳現場に入ったときに、通訳ブースに入ったある通訳者さんがこう訊いてきました。

「水は?」

その方は通訳歴も長く、ベテランと言ってもいい通訳者さんです。まだ新人の通訳コーディネータ(ずっと翻訳部のリーダーだったので)だった酒井は、「通訳者、こわ~…」と思いながら、水を買いに行ってお渡ししました。

通訳者さんに気持ちよく、高いパフォーマンスを発揮してもらうように環境を整えたり準備をしたりするのは通訳コーディネータとしての大切な仕事のひとつですから、水を用意したり、飴やチョコレートを置いておいたりするのも必要だと思っています。なので、水を用意すること自体は当然と言えば当然かと思うのですが…

正直、「自分で用意しとけよ」と思ったのは今だから言える話…

繰り返しですが、別に水を用意する、買ってくるのはいいんです。仕事ですから。が、その時に通訳コーディネータが現場に入らなかったら、どうするつもりだったんだろう…と思います(すべての業務に通訳コーディネータが入るわけではなく、その業務も当日行けそうだったので行った、という状況でした)。

あらゆる場面に備えておくのがプロだとしたら、自分の水も用意してこない通訳者が果たしてそうだと言えるのか… どんなにベテラン通訳者になっても、どんなに大御所通訳者になっても、通訳エージェント、通訳コーディネータは通訳者の付き人じゃありません。でもいつの間にか、勘違いしちゃうんでしょうね。

カセツウを読んでくれているあなたはきっとそんなことはないと思います。だから、もし、周囲でそんな態度を取っている通訳者さんがいたら、一緒になったとしたら… 通訳コーディネータに優しくしてあげてください笑。

でもまあ、結論としては、「言い方ひとつ」なんですけどね。「ごめんなさい、水を持ってくるの忘れて…ご用意いただけないかしら?」とでも言ってくれれば、まったく印象が違うんですけどね。

 

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