10万円の箒,3万円のたわし
ブログ担当の酒井です。
テレビを見てたら、たけしのニッポンのミカタ!という番組で、いわゆる『高級品(&激安品)』の特集がされていました。ビジネスモデルを学ぶのにすごくたくさんのヒントをもらえましたよ。
高級品、いろいろありました。びっくりするような商品が・・・。10万円の箒、3万円のタワシ、1粒3000円の梅干、5切れ7800円の鮭フレーク・・・それぞれ『そんな高いの!?』と驚くような価格付けですが・・・ちゃんと売れているわけです。どうして高くても売れるんでしょう?
高く売れる秘密がわかれば、あなたの通訳を高く売るヒントになると思いませんか?
考えてみると、10万円の箒とか3万円のタワシとか、もちろん人によりますが、一日の通訳レートよりも高くてもおかしくありませんね。
その翌日に、ネットでそれぞれ調べてみました。
・10万円の箒・・・南部箒。なんと1本54万円(!)する商品もあったようです。ホームページを見ると最長3年待ち。生産が手作業ということもあるでしょうが、「売れている」ということですね。 http://nanbuhouki.jp/
・3万円のタワシ・・・高田耕造商店。束子職人が作り上げた芸術とも言える最高級品の手触り。 http://takada1948.jp/
・1粒3000円の梅干・・・五代庵・五福。番組では『酸っぱい』『酸っぱい』という評価しか出てませんでしたが・・・笑。ホームページを見るともはや梅干というよりも縁起物の部類ですね。 http://www.godaiume.co.jp/SHOP/1033773/list.html
・5切れ7800円の鮭フレーク・・・幻の鮭 鮭児(けいじ) 鮭ほぐし(70g瓶入・桐箱入)鮭 フレーク。
こうした、いわゆる相場よりもかなり高い価格設定をされた「高額商品」がどうして売れるんでしょう。タワシなんて100円でも買えるでしょう。なぜ3万円でも売れるのか。
いろんな要素はありますが、個人的にいちばん大きいと感じたのは、「マーケット、顧客を選んでいる」ということです。ひとつ3万円のタワシが飛ぶように売れることはない、なんて、簡単に想像が付きます。逆に言えば、このタワシを作っている会社は、「全員に売れなくてもいい」と思って売っているんじゃないかと思います。
この番組でもどんな人がそんなタワシを使っているのか、、、と少し紹介されていましたが、そこでは日本料理店の料理人が、ゴボウの泥落としにタワシを使っていました。一般家庭でゴボウの泥を取るために3万円のタワシはいかにも「やりすぎ」ですが、日本料理店というビジネスの場であれば3万円でも「元が取れる」んでしょう。
もし、3万円のタワシを持って一般家庭に訪問販売をしたら・・・「詐欺!押し売り!」と叫ばれてしまうかもしれません笑。でも、勧める相手がプロの料理人だったら・・・その価値が認められることもあるでしょう。
あなたの通訳はどうでしょうか。あなたの通訳にちゃんと価値を見出してくれそうな相手に勧めていますか? もしかして、目についたところ(通訳エージェントなど)にやみくもに勧めていたりしていませんか?
「全員に売れなくていい」でも「こういう人には必ず役に立つはずだ!」
こういう自分なりの顧客、マーケットの見極めやマインドセットができていくと、あなたの通訳も他の通訳者よりも高い相場で売ることができる、、、んじゃないでしょうか。
ぜひ、「どんな人に価値を提供できる」のか、これを考えてみてください。