同時通訳者が語るコミュニケーション能力を高める方法(GetNavi web)
ブログ担当の酒井です。
Googleで『通訳』のニュースをチェックすることを習慣にしているんですが・・・
今日はこんな記事が上に上がってきました。
同時通訳者が語るコミュニケーション能力を高める方法(GetNavi web)
2017年6月4日の「情熱大陸」。この回の主人公は同時通訳者の橋本美穂さん。超売れっ子の女性通訳者だ。何十億という金額がからむ投資交渉から、ピコ太郎さんの武道館ワンマンライブまでこなしてしまう人物である。(以下略)
https://mainichi.jp/articles/20170717/gnw/00m/040/004000c
詳細はリンク先からどうぞ。
で、この記事・・・というか、このタイトルを読んで、僕はやっぱり『通訳者のパラレルキャリアの可能性』を感じるんですよね。なぜかというと、この記事を書いたライターさんは、『同時通訳者』が語る『通訳スキル』ではなくて、『コミュニケーション能力を高める方法』に注目されていますよね。
きっと同時通訳者である橋本美穂さんや長井鞠子さん(記事内で言及されてます)は、『コミュニケーションスキルを高める方法』を売ろう、提供しようとはしていないはず。でも、周囲(この場合はこのライターさん)はそれに注目している、評価している、だとしたら・・・ 提供して売ることだってできるんじゃないでしょうか。というか、僕なら売りますし、売れると思います。
今回はコミュニケーション能力の高め方に注目されてますが、それこそわかりやすいところでは『通訳者が教える〇〇語講座』なんてわかりやすいところです。こういう切り口は通訳者じゃないと出せないわけですから。他にも『通訳者による・・・』で信頼感が出たり、ブランディングになりそうなものもあるはずです。
情熱大陸では橋本美穂さんが『(勉強する)環境が整うことなんてないから、どんな状況でも勉強できるようにならないと』とおっしゃってましたが、だとすると『同時通訳者が教える”いつでも、どこでも、どんな状況でも集中する方法”』なんてのもいいかもしれませんね。または『通訳者が教える言語→イメージ転換記憶法』とか? 思いつきのタイトルですけど、悪くはないんじゃないかな・・・
もちろん、通訳だけをやりたい、翻訳だけをやりたい、という方はそれで良いと思っています。好きなことに打ち込んで、究めていくというのはとても素晴らしいことだし、応援したいと思います(それにしてもブランディングやマーケティングは必須だと思いますが)。
でも、通訳学校や翻訳学校に通った全員が全員、国際会議で通訳をするような会議通訳者を目指さなくてはならないということもないはずですし、通訳だけ、翻訳だけ、と絞り込む必要もないと思います。実際、通訳者翻訳者は長くできる仕事ですから、人材過剰にもなってきます。マラソンで言えばあなたの前にはすでに走っているランナーがぎゅうぎゅう詰めで割り入る隙間もないかもしれません。富士山で言えば山頂付近のあの行列(わかります?笑)。
だったら、ちょっとだけ違うルートを選んで、通訳や翻訳の勉強を通して学んだこと、身に着けたことをベースに他のキャリアを構築していくのも立派な選択肢ではないかな、なんて思うわけです。
通訳スキルと何か、翻訳スキルと何かをかけあわせたら、あなただけの新しいブランディングができると思います。