18万円のVIP席が台無しに…

ブログ担当の酒井です。

今日も先日参加したヒーローズジャーニーカンファレンスの話題から・・・。こうしたイベントにはよくあることですが、席(=チケット)にもいくつかのカテゴリがあって、このイベントでもVIP席、ダイヤモンド席、プラチナ席、ゴールド席がありました。

そしてこのイベントのVIP席は約18万円でした。

限定6名の席でしたが、どうやらすべて売れていたみたいです。(こういう時、つい18万円x6人=108万円かぁ・・・なんて計算しちゃいます笑)

VIP席にはその価格に見合った(少なくとも買われた方はそう感じた)特典がたくさんついているはずですから、それ自体は『高い!』とか『お得!』とか、一概に言えるものではありません。価格って、手に入る価値と比較して初めて判断できるものですから。

でもその上で、個人的にはVIP席18万円というプレミア感が台無しにしているなぁ・・・と思えることがありました。それが、これ。

・・・わかりますか?

これ、これ。

気になったのは、VIP席とかダイヤモンド席とか、紙にマジックで(しかも上手とは言えない字で)VIPとかダイやモンド、って書いてあるんです。で、紙テープで席にペタッと。これ、ちょっとどうでしょう。

気にしない人もいると思いますが、でも、自分がサービスを提供する側だったら、絶対にしないなと思います。18万円も出してくれている方の席です。1日のセミナーに18万円ですよ? その方たちの席に対して、紙にマジックでこの表示はないんじゃないかなぁと・・・

18万円も出しているということは、やっぱりVIP席の名前の通り、VIP待遇されたいじゃないですか。自分に投資したことを誇らしく思いたいじゃないですか。でも、この紙を見て、それが満たされるとは思えないんです。

豪華な特製の表示を作るとかまでは言いませんし、その必要もないと思いますが、ラミレート加工した表示とか、せめて手書きマジックじゃなくて印刷した表示にするとか、お金をかけなくても、もうちょっと工夫のしようはあったんじゃないでしょうか・・・ 少なくとも僕ならそうします。余裕があればクッションとかも用意したいところです。

もしかしたら、こんなことは細かいことかもしれません。たとえこれがラミレートされた表示だったとしても、『わあ、嬉しい!』とか『わあ、素晴らしい!』にはならないでしょう。きっと何とも思われないでしょう。でも少なくとも、僕みたいなのに『これはどうかな・・・』とも思われないわけです。

 

なんでこんな話をしているか。別にこのイベントの運営に文句を言いたいわけじゃありませんし、けなしたいわけじゃありません。むしろ、たくさんの良いお話を聴かせていただける機会をくれて本当に感謝しています。この話を通してお伝えしたいのは・・・

あなたも通訳者としてこんなところで損してない? ってこと。

このイベントの本質は『素晴らしいスピーカー達の知見を提供すること』です。でも本質ではないVIP席の表示ひとつで、こんな風に受け取られる可能性がある。そして通訳者の本質は突き詰めれば通訳者としてのパフォーマンスです。その要素にもいろいろありますが、『通訳すること』ですよね。でも、、、

服装の乱れ、不機嫌そうな顔、不愛想な対応、ちょっとした言葉遣い、なんていう本質ではないところで、その素晴らしいパフォーマンスが台無しになってしまったとしたら・・・ もったいないですよね。

『通訳者の本質は高い精度の通訳を提供することです!』と考えるのは構いません。ひとつの真実です。一方で、『それ以外を通訳者に求める方がおかしいんです!だから私は通訳の精度以外は気にしません!』なんて言ってると・・・

クライアントは小さな違和感、小さな不信感で離れていきますよ。ぜひ、『細かいこと』と思ったことも、ちょっと気を配ってみてください。小さな差が積み重なって、大きな差になっていきます。

 

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