クライアントがあなたに通訳の依頼をするまでの『動線』
ブログ担当の酒井です。
『顧客の動線』って意識したこと、ありますか?
そもそも『動線ってなに?』ってところから。
【動線】動線(どうせん)とは、建物の中を人が自然に動く時に通ると思われる経路を線であらわしたもの。建物の間取りを設計する際に気をつけなければならない。設計の際に利用者の行動パターンを予測し、より明快に、また移動距離が長くなりすぎないように平面計画を練る。設計において動線を特に考慮することを動線計画という。
動線計画は、目的によって「なにを重視するか」が変わってくる。実際の設計で考慮される要素を以下に例解する。
(中略)
誘導:スーパーマーケットでは、入口からレジまでを一周するコースを設定して、そのコースをたどることで買物が完結するように誘導する。この動線に合わせて、コースの初めの方では軽い野菜などを配置し、コースの終わりの方では重い牛乳などを配置する。(Wikipediaから)
本来の意味は文字通り『動く線』で、顧客やユーザーがどのように動くかを表すものですが、マーケティング的な意味でも使用されます。それが『顧客の動線』です。
例えば、通訳のクライアントはゼロの状態からいきなりあなたに通訳を依頼するわけではありません。必ずいくつかの(それこそ細かく分析すれば数百の)段階を踏んで、『通訳の依頼』に至っているはずです。すごくアッサリと説明すると、
- 通訳ニーズの発生・認識
- 通訳者のリサーチ(通訳エージェントへの問い合わせ、ネットでの調査等)
- 条件の確認(見積もり、実績や実力・信頼性の確認)
- 通訳者の選定・決定
- 通訳の依頼
なんて感じです。本当に本当にアッサリとしか書いていませんが、もっともっと細かい段階を踏んでいるわけです。これを『顧客の動線』と表現したりするわけですが・・・
あなたは、この顧客の動線を意識したことがありますか? というのが、冒頭の質問です。もうちょっと具体的な質問にすると、こんな感じ。
- あなたのクライアントは、どんな風にあなたのことを知るんですか?
- あなたのクライアントは、あなたを知ったら、どんな行動を取りますか?
- あなたのクライアントは、あなたのことをどのくらい、どんな時に思い出しますか?
- あなたのクライアントは、どんな風にあなたに通訳依頼をしてきますか?
なんてことに明確に答えられるようなら、きっとあなたは顧客の動線を意識した『仕組み』を構築しているか、少なくとも比較的安定した通訳依頼を得られているのではないでしょうか。
でも、もし、、、
上記の質問に対してさっぱり答えがイメージできないようなら、『なぜかわからないけど私のことを知ってくれたクライアントが、なぜかわからないけど私に問い合わせてくれて、なぜだかわからないけど私を選んでくれて、依頼してくれた』なんて状況かもしれません。・・・こんなビジネス、安定すると思いますか?
こんな風に顧客の動線を意識して、顧客がどのようにあなたにたどり着いて、そして『依頼したくなる』ような仕組みを作るのがマーケティングです。手段は様々。ブログなんていうのはわかりやすい認知経路のひとつです。そして通訳エージェントも認知経路のひとつです。手段はいくつも持っておけばいいんですが、しっかりとあなたの強みや特性を意識して仕組み=動線を構築することが、通訳というビジネスを安定させるために必要な行動です。