あなたに依頼してるのは、誰?
ブログ担当の酒井です
エージェントのコーディネータさんの名前や顔、声、ご存知ですか?
BtoCのビジネスなら当たり前に言われること。一方で、BtoB、つまり、企業を相手にビジネスをする人がつい忘れてしまいがちなこと。そんな「マーケティングの原則」があります。なんだと思いますか?
それは、「お客さんの感情をイメージする」こと。
通訳者の場合は、通訳エージェントや派遣会社が主な取引先になると思います。そんな時にこのカセツウ・ブログをお読みいただいている皆さんに陥って欲しくないのは、取引相手を「通訳エージェント」や「通訳コーディネータ」という「名詞」とか「役割」にしてしまうこと。
確かに通訳者の皆さんに仕事を依頼する、お金をお支払いするのは「通訳エージェント」というのは事実ですが、行きつくところ、通訳者の皆さんに最終的に発注するのは、通訳コーディネータの「●●さん」のはずです。結局、人なんです。
想像してみてください。僕が、
「通訳エージェントを喜ばせよう」と書いた場合と、
「通訳コーディネータを喜ばせよう」と書いた場合、そして、
「あなたに声をかけてくれる●●さんを喜ばせよう」と書いた場合、
それぞれ、描くイメージ、どうしたら喜んでくれるかな、というアプローチや行動は違ってきませんか?
「通訳エージェントの感情」と言ってもピンと来ませんし、「通訳コーディネータの感情」と言っては「いや、人それぞれでしょ」となりそうですが、「いつも声をかけてくれる●●さんの感情」なら、想像しやすくなると思います。
結局、皆さんにお仕事を出すのは「●●さん」という「人」です。その●●さんに喜んでもらえるような対応やお仕事をしていけば、●●さんはきっと次もあなたに声をかけてくれます。
そして、喜んでもらうの方法はお中元やお歳暮といったことではありません。●●さんにだけ通じる、伝わるような、いろんな方法があるはずです。
ただしそのためには、●●さんのことをよく知らないと、よく考えないと、思いつかないはずです。難しいかもしれませんが、だからこそ、それが大切だと思います。
「自分が●●さんの立場だったら、どんなことをしてもらったら嬉しいかな」
こんなことを考えるのが、とても重要です。
「マーケティング」と聞くと、「売る技術」とか「利益を最大化する」といったイメージがあるかもしれませんが、酒井が考えるマーケティングは、実はそれ以上に豊かなものを手に入れることができると思っています。「売れる」「稼げる」はその結果に過ぎません。
こんなマーケティング、ぜひ、意識してみてくださいね。