通訳コーディネータが通訳者に求めていること(実は…?)
ブログ担当の酒井です。
通訳コーディネータが通訳者に求めているものは何だと思いますか?
マーケティングを考えるときに、「機能」と「価値」についてよく話をします。詳細は割愛しますが、要は顧客が本当に求めているのは「機能」ではなくて、その本質、本当の「価値」という考え方です。
例えば、酒井が提供している「コーチング」ですが、周りの方に「コーチング、いりませんか?」と「機能」や「商品」を売ろうとしてもほとんどの人は振り向いてくれません。
「落ち込んでいた気持ちがめちゃくちゃ前向きになる」「目標が具体的になって行動力がアップする」「やりたかったことが実現できる」など(この書き方もまだ”アマイ”ですが、、、)の「価値」を伝えると、ちょっと振り向いてくれる人が増えます。
こんな風に考えると自分自身が通訳コーディネータであったときに通訳者に求めていた「価値」というのは、「通訳という機能」ではなかったのかもしれないなぁと思いました。ましてや、自分自身がなにか「通訳してほしいこと」があるわけでもありませんし。
その時にコーディネータとしての酒井が求めていたこと、、、
それは、『仕事を楽にしてくれること』だったのかなと、思いました。
例えば、「資料は自分で印刷するのでハードコピー送付は不要です」
例えば、「パートナーがいないのであれば自分で探しますよ」
例えば、「私は受けられませんが知り合いの通訳者に訊いてみましょうか?」
などなど、まあ滅多にはいらっしゃいませんが(^_^;)、「コーディネータの仕事の負担が減る」提案をしてくださる通訳者さんもいらっしゃいました。こんなことを言ってくれれば、、、もう、コーディネータはイチコロです笑。(別にやれっていうことではありませんよ)
一方で、通訳はバッチリしてくれるのはわかっていても、依頼することでコーディネータの負担が増えてしまう方もいました。
クライアントやパートナーへの文句や愚痴を言ってくる(フィードバックや報告とは別次元の)、資料1枚でもハードコピーを送れと言ってくる、急ぎではないことに何度も何度も電話をかけてくる(しかも、業務時間外に!)、など、、、
こういう方には、たとえクライアントの評価が高くても、コーディネータとしてはつい照会を避けてしまっていたことも事実です。
「通訳機能」は通訳者にあって当たり前、他の通訳者も備えている機能だとしたら、、、通訳コーディネータに対して「私に依頼してくれることであなたの仕事の負担を減らしますよ」という「価値」をそれとなく伝えるのはとても有効なアプローチですね。
こんなアプローチで考えると、あなたがコーディネータ、もしくはエンドクライアントに提供できそうな価値は、どんなものがあるでしょうか。
ぜひ、「機能」と「価値」の視点から、ご自身を分析してみてください。