音大出身・松下奈緒さんに学ぶ「なんとなく話しやすい通訳者」の条件
先日テレビを眺めていたら、松下奈緒さんが出てました。松下奈緒さん、音大出身なんですね。で、その番組では「音大出身あるある」なんてことを扱っていたのですが…
松下さんのコメントから、「これって通訳者も大事だよね」と思えることがありました。
ヒントになった松下さんのエピソード、「音大卒あるある」は、こんな感じのことでした。
あるADさんが、本番開始の合図(キュー)を出してくれるんです。で、その番組は最初にテーマソングから入るんですけど、そのテーマソングが3拍子なんです。でも、そのADさんが出してくれる「キュー」が「3、2、1、ハイ!」って、、、4拍子なんで、うまく入れないんですよ!「2、1、ハイ!」って3拍子にしてくれたらそのままスムーズには入れるのに、ズレが気になっちゃって…笑
これを聞いた時に、ふと「あー、通訳者も大事だよね」と思ったこと。それは、「スピーカーにテンポを合わせる」ということ。
早口のスピーカーの通訳で、通訳者がのんびりとしたペースで話してしまうと、相手はイライラします。逆に、ゆったりと話すスピーカーの通訳をあまりにベラベラと速いペースで進めると、場が焦ってしまいます。雰囲気も変わってきますよね。
これって実は通訳者が通訳をする時だけではなく、マーケティングやコーチングでも同じです。大切なのは、「クライアントにあわせる」こと。
ちなみにこれ、コーチングでは「ペーシング」と教えられます。「クライアントが話しやすいように、話しやすいペースにあわせてあげましょう」ということ。こういうことを自然にやっているので、コーチは話しやすいと言われるんです。
・・・通訳者としても、「あの人の通訳はなんだか話しやすい」って言われたいですよね?こういう小さな気遣い、相手に伝わらないレベルの気遣いやスキルの使い方が、「なんだかいい通訳者」「なんだかいいコーチ」という評価に繋がります。
ぜひ、意識してみてくださいね。