どうやってクライアントを増やせばいい?? その前に・・・
『通訳のクライアントが少ないので、増やしたいのです』
こういうご相談をいただくことも多くあります。やっぱり通訳クライアント、欲しいですよね。
こう考えている通訳者はたくさんいます。もしかしたら、この記事を読んでいるあなたもそうかもしれません。しかし、カセツウ的には、『とにかく通訳のクライアントを増やしたい』 と焦ってむやみに登録する通訳エージェントを増やしたり、お仕事がありそうなソースクライアントにコンタクトを取ったりする前にして欲しいことがあるんです。それは・・・
『理想のクライアント』 を定義すること
です。
ザックリとクライアントを増やすだけなら、いろんな方法があると思います。上に書いたように、通訳エージェントの登録数を増やすこともできると思いますし、いまでは個人ベースで通訳者として仕事を募集するためのクラウドソーシング的なサイトも多く出てきました。そうしたところで 『通訳のお仕事をください』 とアピールすることはできますし、運が良ければ通訳のお仕事に繋がることもあると思います(そう、運が良ければ・・・)。
その結果、自分が付き合いたくないクライアントから、気が進まない通訳案件のお問い合わせが増えたとしたら、どう感じるでしょうか?もしかすると、『通訳のクライアントが増えた!!』 と喜ぶかもしれませんが、そのうちどうなるでしょう。何度も付き合いたくないクライアントから、気が進まない通訳案件の仕事が来続けたとしたら・・・ 『ちょっとニガテなクライアントだけど、、、ちょっと気が進まない通訳だけど、、、でも、お仕事だしな』 とずっと思いながらその通訳案件を引き受け続けることになりそうです。・・・それって、求めていた状況でしょうか?
きっと、『通訳の仕事をくれるクライアントなら、誰でもいい、なんでもいい』 という風には思っていなかったはずです。でも、その状況を招いてしまった。それはなぜか? 『あなたがそう望んだ、その状況を受け入れることを選び、招いたから』 です。もし・・・ 『私はそんなこと望んでないし、選んでないし(選びようがないし)、招いてない!!』 なんてことを言いたくなった方は、考えを改めて方が良いでしょう (^_^)
その辺の 『思考は現実化する』 的な話はさておき、、、(酒井もそこをグイグイ押すつもりはありません(^_^;))
必要なのは、『どんなクライアントから、どんな案件を得たいのか』 を明確に定義しておくことです。そして、その定義に基づいて、適切な行動(この場合はセールスと言っても良いでしょう)を選択し、実行に移していくことです。
まずは、『目的』 を明確に定義すること。
『明確な目的』 ができて初めて、次に 『明確な思考』 が可能になり、次に 『明確な言語化』 が可能になり(この時点でようやく人に正しく伝えることができます)、次に 『明確な文字化』 が可能になり、次に 『明確な行動』 が可能になり、次に 『明確な目的に沿った結果』 が得られる可能性が生まれます。スタート地点の 『目的』 が曖昧だと、それ以降がすべて曖昧なままで進んでしまうことになります。
想像してください。
目的地が 『ハワイに行きたい気もするし、パリかも。京都でもいいかもしれない』 なんて曖昧では、手段・乗り物すら決まりません。東京からハワイに行くのに自転車をチョイスする、、、『そんな馬鹿な』 と思いますか? 確かに旅や旅行では起きえないでしょう。でも、自分自身の目的地が場所じゃなく夢や目標になったとたんに、多くの方がやっていることですよ。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、ぜひ、『通訳のクライアントが欲しい』 と活動を始める前に、明確に定義するところから始めてください。一人ではなかなかできない、やり方がわからない方は、カセツウのセミナーにいらしてください。