収入アップに効果的だと思うこと~翻訳者編(通訳翻訳ジャーナルより)

ブログ担当の酒井です。

今日は通訳翻訳ジャーナルの特集『収入と働き方』から。

『収入アップに効果的だと思うこと』というテーマでアンケートを取ったようです。

翻訳者さんの回答ランキングが、こちら。

 

  1. 翻訳の品質を高める
  2. 翻訳スピード(処理量)を上げる
  3. 翻訳料金の高い翻訳会社を選ぶ
  4. 取引先を増やす
  5. 和訳だけでなく英訳(外国語訳)も手掛ける

・・・といった風にランキングが続いています。 続いていますが・・・

なんか、案の定の一位だなぁと。

翻訳の品質が高くなる → レートが上がる

ちょっとステップの飛躍がありますよね。翻訳の品質が高くなると「誰が」「どんな基準で」認めてくれれば「いくら」レートを上げてくれるんでしょう。クライアントの方から「品質が良くなってきたので翻訳レートを上げようと思います」って言われたことある翻訳者さん、いるのかなぁ・・・

少なくとも僕は、通訳&翻訳コーディネータとして勤めていた(そしてレートの決定権も持っていたと言えます)11年間の中では、『素晴らしい品質ですね! 翻訳レート、上げますね!』と言ったことは、ただの一度もありません。言おうとしたこともありません。これはひとつの事実です。

まあでも仕方ないというか、そういうことを教える人がいなかったから、僕がカセツウを始めたわけですから、そういう意味では喜ばしいとも言えます笑。

2位の翻訳スピードを上げる、は正しいですね。処理量=生産量が増えればたくさん生産できますから、収入アップに直結するはずです。3位の翻訳料金の高い翻訳会社を選ぶ、も賛成。機械翻訳で十分だと感じている企業にレートの高い案件はありませんから。マクドナルドに1400円の佐世保バーガーを置いてもなかなか売れませんよね(だからこそ売れる、という売り方もありますが)。高く売りたいなら高く買ってくれる相手に売りに行きましょう。ソースクライアントと直接取引をする、というのも本質的には同じですね。高い単価を出してくれる相手に売りに行くということです。

個人的には、下位の方にある「料金交渉をする」「料金の高い分野、需要が高い分野に注力する」の方がむしろ重要だと思います。こういう回答が少ない(下位にある)からこそ、この点を正しく意識するだけで、他の翻訳者とは差が出てくるでしょうね。

ちょっとしたもどかしさを感じつつも、「あーまだまだ、カセツウが役に立てる余地がありまくるな」とホッとする思いもあります笑。

明日は『収入アップに効果的だと思うこと~通訳者編』について書きますね。

 

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