クライアントはエコノミー、通訳者はビジネスクラス
ブログ担当の酒井です。
ある通訳者さんの実話ですが・・・
なかなかインパクトの強い話です。『すごい、、、』と思える話です。
ビジネスの世界では、よく『オンリーワンになれ』と言われます。
今日はそんな存在になったと言える通訳者Aさんの実話から。
(多少脚色は入れています)
あるクライアントから、『Aさんの手配をお願いします』と依頼がありました。Aさんは何度もそのクライアントの業務を受けており、信頼関係が構築されています。そのときの業務内容は海外でのプレスイベントの通訳。つまり、海外出張業務です。
フライトの手配はエージェントが行ったのですが、指名されたAさん、日程は調整可能で引き受けてもらえたのですが、条件が。
それが『ビジネスクラスを手配してください』というもの。
確認すると、クライアント側の出張者もエコノミークラスでの移動です。正直、間に入っているエージェントとしては、『えー、、、』という感じ。それでもまあ、指名されているAさんがそう言っているので、仕方ありません。クライアントに相談しました。
結果、、、
『わかりました』と、なんとAさんのためにビジネスクラスを用意してくれました。実はこの結果はエージェントとしては意外でした。まさかそこまでAさんを必要としているとは。
このAさんの話は他にも『マジか』と思えるような事例もあるのですが、それはまた機会があれば。
今日お伝えしたいのは、『オンリーワン』といっても、そうなるための要素は様々あるということ。
通訳者の場合は専門知識だったり、人柄だったり、気遣いだったり、もしかしたら声だったり、いろいろあると思います。
いずれにせよ、『業界でのオンリーワン』じゃなくてもOKです。『そのクライアントにとってのオンリーワン』になれれば、それでいいのです。
クライアント側とここまでの関係を作ってしまったAさんは強いです。そのクライアントに通訳ニーズがある限り、Aさんが仕事に困ることはないでしょう。もちろん、その大前提には、通訳スキルに裏打ちされたAさんのパフォーマンスがあるからですが。
ぜひ、『誰かのオンリーワンになるには何があればよいか』を考えてみてくださいね。