プロ野球選手から通訳者へ~自分の強みを最大限に活かせる相手を
ブログ担当の酒井です。こんな記事を見つけました。
通訳になるのが夢だった日本ハム右腕。戦力外 → 国際担当で憧れの世界へ
コチラの記事です。(Livedoor Newsから一部を抜粋しています)
「通訳になるのが夢だった」球団の国際担当となった榎下陽大氏の軌跡
新たな挑戦と切ない別れのニュースで溢れかえるこの時期。スポーツ新聞に載った小さな記事に目がとまった。北海道日本ハムファイターズの人事に関するもので、榎下陽大(えのした・ようだい)の現役引退と球団職員への転身を報じる記事だった。
「英語が好きで、将来、通訳になりたい夢があったんです」
「小学校の頃、この世には日本語しかないと思っていたのですが、ある時、英語というのがあると知って……それからですね、どんどん興味が沸いていったのは。英語を話せれば海外にも行けるし、いろんな国の人とも話せる。そう思ったらすごく楽しみになって、『将来は通訳になりたい!』と強く思うようになったんです」
http://news.livedoor.com/article/detail/14063669/
プロ野球選手になるなんて本当に一握りの人間しか選択できない道です。まさに「夢の実現」と捉える方も多いはず。榎下氏は一軍に上がれず、プロ野球の選手としては本意ではなかったかもしれない。でも、結局は自信を持ってもう一つの子どもの頃からの夢、通訳者になった。いい話だなと思います。
榎下氏にとっては通訳者はセカンドキャリアということになります。セカンドキャリア(サードかフォースかはさておき…)として、定年含めて会社を辞めて通訳者を目指す方も多くいらっしゃいます。そんな時に覚えておいて欲しいことがあります。それは、
「誰があなたのスキルや知識をいちばん高く評価してくれるのか、価値をわかってくれるのか」
ということ。誰=お客様、ということですが…
残念ながら、誰もかれもがあなたの通訳者としての価値を理解してくれるわけはありません。わかる人とわからない人がいます。
榎下氏のケースで言えば、「野球業界」の方であれば、バックグラウンド含めて榎下氏の通訳者としての価値を高く評価する、理解できると思いますが、では同じ「スポーツ業界」たとえば「バスケットボール」関連の人間が榎下氏に通訳を頼みたくなるかというと、、、きっとそうではないでしょう。
あなたが関わってきた〇〇業界、、、その業界にも、大きなカテゴリがあり、小さなカテゴリもあるはず。その中で、誰があなたの価値をいちばん高く評価してくれるのか。そして一方で、そのカテゴリだけであなたが通訳者として食べていくだけの十分なマーケットはありそうかどうか。こんなバランスを考えながら自分の特徴を打ち出していけば、お仕事は取りやすくなるはずです。
お宝はあなたの過去の経験、これまでの実績に必ず埋まっています。掘り出して磨いてあげてください。