あなたの価値を上げる方法
唐突なんですが、お客様のこと、考えてますか?
『もちろん、考えてます!』って、きっと答えてくれますよね。通訳者はクライアントありき、お客様ありきですものね。
その上でひとつ考えてほしいのが、
どうやってお客様のお役に立とうとしてますか?
ということ。
…え?しっかりと、求められるレベル、満足していただけるレベルの通訳や翻訳をすることに決まってるって?まあ、そうお答えになる方が多いでしょうね。
ただ、カセツウ的には「そんなのあたりまえ」です。いや、皆さんにとってもそうですね。通訳者がクライアントに通訳を提供して満足してもらう、翻訳者がクライアントに翻訳を提供して満足してもらう。「そんなのあたりまえ」ですよね。
あたりまえを超えてみませんか?
通訳者が通訳をやってあたりまえ、翻訳者が翻訳をやってあたりまえ、だとすると、それを飛び越えるってことは、「通訳翻訳以外のことをやる」に繋がります。
「じゃあ、なにすんの?」って思いますよね。安心してください、会議室のテーブルを拭くとか、お世辞をいうとか、そんなことじゃありません笑。
答えのひとつが、「お客様の役に立つ情報を提供する」ということ。
通訳者、翻訳者を見ていると、「情報はクライアントから資料として提供されるもの」という考えがあるのかなと思います。もちろん、それはそれでひとつの事実、ベストパフォーマンスのためにクライアント側が提供するべきなのですが、ここでいう「情報」は、その企業の内部情報や業界情報に限ったことではありません。業界の専門知識なら、きっとクライアントの方が詳しいはずですしね。
だから、「クライアントが知らない、調べない、接しない」でも「きっと役に立つんじゃないかな」と思える情報をたくさん持っておく、用意しておく、ということです。
通訳者キャリア支援会の会員向けサポートには、「毎月一冊勝手に届く選書サポート」があります。その意図は、本はカセツウが勝手に選ぶので、「本人だったら選ばないような、手にしないような本と出合って欲しい」というもの。もちろん、百発百中で「これが私が求めていた本です!」なんてことばかりじゃないでしょうが、「自分だったらこの本は一生手に取らなかった、でも読めて良かった」ということもたくさん起きています。
あなたが「知っていてあたりまえ」だと思っている情報も、もしかするとクライアントにとっては「未知の情報」かもしれません。その「未知だけど知れて良かった」情報をクライアントに提供し続けると、あなたの価値は上がります。通訳者や翻訳者としての価値を超えて「あなたの」価値が上がるんです。
普段の生活から「自分が興味あること、自分の役に立つこと」だけじゃなく、「クライアントの役に立ちそうなもの」を探す、見つけるアンテナを立てておくと、あなたにとっても発見になるし、クライアントにも喜ばれます。
ぜひ、周囲を見るときに「クライアントの役に立つこと、ないかな」って目で見てみてください。きっと数ヶ月すれば、あなたは「いつもクライアントのことを考えてくれる通訳」になってると思います。