あっという間に通訳の照会を増やす方法
あっという間に通訳エージェントからの照会を増やす方法に興味はありますか?
通訳エージェントには、数多くの通訳者が登録しています。酒井が通訳コーディネータをしていた頃は、データベースには数百人以上の通訳者の情報が記載されていました。それは得意な通訳分野だったり、通訳ランク(S,A,B,C等)通訳レート、可能な通訳形態(同時通訳、ウィスパリング通訳、逐次通訳、ガイド通訳、、、など)、といった項目から、NG通訳パートナーはいるか、喫煙者がいる通訳現場はOKか、出張は対応しているか、など…。
もちろん、数百人の通訳者に毎回毎回、案件照会をしているわけではありません。当然ながら照会には優先順位があり、通訳コーディネータとしても「通訳者がさっさと決まる」方がありがたいわけです。
では、その「照会される優先順位」を上げるにはどうすればいいんでしょうか?
通訳スキルを磨く…なんて悠長なことを言っても、ここではあまり皆さんのお役に立ちませんよね。なんといっても、「あっという間に」照会件数を増やす方法、と書いているわけですから…
どんな方法があると思いますか?少し考えてみてください。あっという間にできること、あなたがどんなレベルで、どんなステージにいるとしても、すぐに実践できること、ですが…
考えてみましたか?同じ答えを得るにしても、自分で考えてみてから答え合わせをするのと、最初から答えを視るのとは、記憶の定着率とか納得度が変わってきますから、ぜひ「自分で考える」というクセをつけてくださいね。
で、カセツウが考える「あっという間に照会を増やす方法」のひとつは…
照会をもらったら、できるだけ早く返信、返答すること
です。まあ、シンプルだし、「それだけ?」と思う方もいるかもしれませんが…
もし、「それだけ?」と思ったとしたら、そんなあなたにお伝えしたいことがあります。
- あなたが思っている「すぐ返信」のスピードは甘いかもしれない
照会をもらって1時間以内の返信が早いか遅いか、どう感じるかは人それぞれですが、1時間以内での返信で「早い」と思われているなら、まだまだ甘い。通訳コーディネータが「わっ、もう返信あった」と驚くくらいのスピード感で返信して、初めて「返信早いなー」と認識されます。あなたが誰かにメールを送ったときのことを想像してほしいんですが… 送ってから1時間後に返信があって「早い!」と思いますか?「遅い!」とも思わないでしょうが、きっと普通というか、なんとも思わないと思います。メールを送った相手が驚くくらいのスピード感で返信して初めて「早い」となるんです。…できてますか? - あなたが思っているほど他の通訳者は早くないかもしれない
「それだけ?」と思ったあなたであれば、もうすでに早い返信を実行されているのかもしれませんね。でも、それを上に書いたような「もう返信あった!」と驚かせるレベルで実行している通訳者は、意外と多くないものです。だからこそ、他の誰もやっていないレベルで実行するようにしてみてください。
照会への返信を早くすると何が起きるか。通訳コーディネータが「早く結果が得られる」ということ。つまり、あなたがNGならすぐに他の通訳者に訊けるし、あなたがOKならそれ以上他の通訳者に訊かなくていい、手配が完了する、そして他の業務に時間を割けるということです。
逆の立場で考えても、あなたからの仮押さえの状況確認メールに対して5分で返信が返ってきたら…信頼感が増すと思いませんか?
カセツウが普段からお伝えしていることですが、マーケティングは気遣いです。気遣いができる方に仕事が集まり、関係が良くなっていく。ごく当たり前のことですよね。マーケティングはお金を稼ぐ手段、うまくやる手段と考える方もいますが、マーケティングの本質は「相手のみになって考えること」です。
そういう意味で、ぜひあなたも「マーケティング」を始めてみてくださいね。
PS 「照会への返信を早くする」には照会がないとできませんよね。「照会がないわたしはどうすればいいんだ」なんてことは、また別で考えていく必要があります。それはまた改めて。