ニーズがない分野?
ブログ担当の酒井です。
通訳でも翻訳でもどんなビジネスでも大切な「ニーズ」の話。
最近、いろんな方に同じようなことを言ってるなー、と感じたのでここで書いてみます。昨日も同じことを言いました。
昨日お話をしていたTさんは、友人の紹介で『通訳・翻訳をしているカレのために通訳業界について話が聞きたい』とのことでお会いしました。もちろん私が知っていることはお話しするつもりでお会いして、お話はしていたのですが、実は私の中には大前提がありまして。それは、、、
『カレの話にフォーカスするのではなく、この目の前にいるTさんの気持ちにフォーカスしよう』というもの。
だって私の助けや知識を求めて動いているのはカレではなくてTさんだから。カレのことが話の表面に出てはいるものの、私に話を聞いてみようと行動をしているのはTさんです。究極、『Tさんがしたいこと、話したいこと』があるはずなんです。
もちろん、話はカレのことや通訳業界のことから始まりましたが、そのうちに恋愛も含めて仕事や収入など、「Tさんの」人生設計の話になっていきます。
仕事の話、転職の話になった時に、フっと投げてみました。
『起業したら?』
反応は、、、一瞬、目を白黒させたあと、、、
『無理ムリ無理ムリ無理ムリ無理ムリ無理ムリです!!!!』
でした笑。まあそれは想定の反応なんですけど(^_^)
そこから少しやり取りをしつつ、また投げてみました。
酒井『好きなことってあります?』
Tさん『えーと、はい、○○とか、、、』
酒『じゃあー、それをしてお金もらえたら嬉しい?』
T『それは、、、嬉しい、、、かもしれません』
酒『じゃあ、それで起業する準備から始めてみたら?』
T『えー、、、でも、そんなニーズ、ありますかね?』
酒『ニーズなんて、作ってあげればいいんだよ』
伝えたい部分は、ここです。
『ニーズなんて、作ってあげればいい』
新しいことを始めようとするときは、不安になります。その不安は当然の話です。そして、起業の話になると、『ニーズ、ありますかね?』はひとつの大きな不安です。
それに対する答え、『ニーズは作ってあげればいい』は、正確に言えばこんな表現になります。
『そのサービスを”潜在的に”必要としている人たちにそのニーズを”気付かせて”あげる』
ハッキリ言って、私が提供している『稼げる通訳者を育成するコーチング&マーケティングサポート』は、ニーズなんてありませんでした。
だって、『ああ、稼げる通訳者になるためのサポートが欲しいなぁ』なんて考える人がいたと思いますか?いないと断言できます。だってそんなサポートがあるなんて知りませんから。
ただ、『潜在的には』欲しいな、あったらいいな、と思っていたはずなんです。
その人はもしかしたら、単に『仕事が来ないなぁ、、、』としか言っていなかったかもしれません。これは、上で書いた『そのサービスを”潜在的に”必要としている人』の状態です。まだニーズになっていません。
そこに焦点を当てて、私が『稼げる通訳者になれるサポートありますよ』と見せた瞬間に、『あ、それ欲しい』と、『ニーズ』になり、そこが『マーケット』になります。
こんなことをTさんにお話ししながら、もう少し『好きなこと』を話してもらう中で、私が知っている方が提供しているサポートがもしかしたらTさんにめちゃくちゃピッタリじゃない?という話になり、その方の情報をお伝えしました。
終わってみると、『カレのために通訳業界の話を聞きたい』と来ていたTさんは、これから始まる「かも」しれないご自身のチャレンジ(起業)にワクワクされているように見えました。
そしてこのニーズの話は、通訳者さんにも当てはまります。
『そんな分野、ニーズありますか?』
『こんな内容の通訳ができたらいいとは思うんですけど』
『仕事ってありますか?』
全部ぜんぶ、マーケットを作る、ニーズに気付かせてあげることで、解決できます。(もちろん、あまりにニッチすぎると仕事にするには難しいですが)
ですから、もし、皆さんが『これがやりたい、、、でもこんなニーズ、ないよねぇ』なんて思ってしまっているようなこと — それこそ通訳じゃなくても — があれば、いちどそのことを相談にいらしてみてください。
最近、思っています。
「すでに通訳をしている人」「これから通訳になりたい人」
だけではなく、
「通訳者や翻訳者を目指した、志したけど何らかの理由で諦めた人」に、『せっかく身に付けてきた語学力を活かした通訳以外の起業』のサポートも自分のやりたいこと&できることのひとつだなと。
『あ、それ欲しい』と思ったら笑、お問い合わせください。