通訳者が評価される瞬間
ブログ担当の酒井です。
この動画を見てください。1分くらいです。
なんとなく、通訳者さんと(そして、僕とも)同じだなーと思って。
これだけ跳んで、時間をかけて、最終的に読者の目に届くのは切り取られた一瞬、一枚だけ。そしてそんなことは、表紙を見ている(もしくは見てもいない)読者には想像もさせません。
通訳者も、気が遠くなるような普段の努力と、時間が許す限りの事前予習の上で通訳の現場に臨みますよね。そして現場以外の努力や時間は顧客には見てもらえません。見てもらえるのは、現場のパフォーマンスのみ。それはそれでいいのですが、、、
たまに『えっ?たった2時間で●万円もするの!?』と言うクライアントもいます。
そう言われたときに、『はい、●万円いただきます』と胸を張って言えるかどうか。
僕が通訳コーディネータになったばかりの頃、クライアントにこう言われて『うーん、でも相場だしなぁ』くらいしか返答が思いつかなかったことを思い出しました。それどころか、『確かに数時間で数万円かぁ、いい仕事だなあ』くらいに思っていた時期があることも白状します(-_-;)
が、この裏に隠れた努力や仕事に割く時間がわかるようになり、『高い』どころか『●万円もらっても割に合わない』こともたくさんあるだろうなと思うようになりました。
逆に考えると、特に駆け出しの通訳者さんの側で『高いレートを提示することがなかなかできない』というブロックを持っている方。そんな方には、ご自分の努力や投資した時間やお金を思い出してみてほしい、できれば書き出してみることをおススメしています。
自分自身がどれだけ時間とお金を使って努力してきたのか、スキルを磨いてきたのかを意識すると、『もっともらってもいい気がしてきた』なんて皆さんおっしゃいます笑。
あなたは、どうでしょうか。
本当は、いくらくらいのレートが提示できれば、してきた努力や投資が『報われる』と感じることができますか?
『レートが上がらない』と漠然と嘆くのではなく、『いくら欲しいのか』をまずは自分の基準を作ってしまうことも大切だと思います。
『投資した分は回収するべき』
これは僕自身も、そしてサポートを受けてくださる皆さんにも、とても大切な意識だと思います。さらに言えば、『投資した分』どころか、『投資した以上に回収するべき』と思っています。
ぜひ、自分自身に投資分を回収する意識を持ち続けましょう。そして、投資が先、回収は後、という意識も。