得する通訳者、損する通訳者

ブログ担当の酒井です。

しばらく前に、資産運用セミナーに行ってきました。

 

酒井はこれまでにいろんなセミナーに参加してきましたし、「そうだよなぁ」と思うセミナーもあれば「うさんくさいなぁ」と思えるものもありました。

明らかにネットワークビジネスに誘導することが目的の会もありました。その上で、いまは「資産運用や金融投資よりも自分自身や自分のビジネスに投資した方が投資効率が良い」と考えているので、特にまとまった額の資産運用や金融資産の購入は考えていないのですが、信頼する友人が「いいですよ」と言っていたので参加してみたのです。

 

結果、どう思ったか・・・

「あ、僕は教わらなくていいや、少なくともこの人たちからは」なんて思ってしまいました。

 

どういうことかというと、講師はおふたりだったんですが、彼らがどうにも「オラついていた」印象を受けてしまったんですね。正直、酒井は「ドヤ?皆さんいまのままでいいの?俺らみたいになった方がいいと思わない?」というスタンスの方はニガテです(^_^;)

誤解のないように言えば、彼らが話していた内容は(他所で聞いたことがある内容だとはいえ)とても「理に適った」お話だったと思います。この先、会社の給料で安心・安定なんて言えないと思いますし、年金なんてあてにできませんし、自分の老後資金は若いうちから考えておくべきですし、「そうだよね」という内容でした。

かつ、そのおふたりは実際に若くしてセミリタイアされており、ご家族含めて老後の暮らしには困らない、お金と時間の自由を手に入れている方々でしたから、そのノウハウやマインドもきっと素晴らしいものがあるのだと思います。穿った見方をすれば、その「オラつき感」も、聴講者が20代30代と若い層であることを意識した「キャラ作り」かもしれないとまで思いました。

その上で・・・「僕はこの人たちに教わるのは結構」と思っちゃったんですよね。すぐにそう思っちゃったのですが、紹介してくれた友人のこともあるので、退席することもなく最後までいたのですが、、、(^_^;)

 

さて、これが通訳だったら、どうですか?というハナシ。

スピーカーがどんなにいいことを話していようと、いかに好感の持てる態度で会議や講演に臨んでいたとしても・・・通訳を聞いている相手が通訳者に対して「なんだあの人、なんだか偉そうだなぁ、なんだかイヤだなぁ」なんて思っていたとしたら、すべての発言が勝手に減点されてしまいますよね。

「話している人はすごくいいこと言ってそうなんだけど、あの通訳者がなぁ・・・」と。挙句の果てには、もしかしたらスピーカーが「よくわからないこと」を話しているのを正しく訳したのに「ナニ言ってるかわからないぞ・・・あの通訳者、ヘッタクソだなぁ!」なんて通訳者のせいだと思われてしまうかもしれません・・・それはゼッタイ、避けたいし、なにより悔しいですよね。

ここで言いたいのは、「皆さんに嫌われないように無理をして明るく、社交的に、かつ無難に、おとなしく振舞ってね」ということではありません。「どうでもいいことでソンをしないように気を付けてくださいね」ということです。

通訳者の本分は「通訳をすること」です。本来、「通訳スキルの高さ」で評価をされるべきです。それはよくわかります(「通訳スキル」に何が含まれるかという定義はさておき・・・)。

だからこそ、通訳スキルとは直接関係のないところで、損をするのはもったいない、ということです。会議開始時に関係者に顔を合わせたらご挨拶をしたらよいし、講演の準備をしているスタッフさんたちにも気遣いの言葉やお礼を述べたらいいし、忙しそうにしている方がいて自分に余裕があれば手伝ってあげればいい、そんな程度のことで、グッと「損をすること」がなくなりますし、ましてや「得をすること」が増えてきます。

「あの人、いい人だったなぁ」と思ってもらえれば、「あの人、いい通訳者さんだったなぁ」という評価にも繋がるって話です。この話を「どうでもいい」と感じてしまうようでしたら、、、もしかしたらあなたは損をしているかもしれませんね。