海外の通訳翻訳エージェントとの付き合い方
ブログ担当の酒井です。 通訳翻訳ウェブの通訳者コラム、ロンドンの平松さんの第5回がアップされました(ちょっと時間経っちゃいましたが(^^;))。
『第5回 海外のエージェントについて』です。
記事のリンクはコチラ。
http://tsuhon.jp/column/5550
さすがご自分自身がずっとロンドンで活動されているだけあって、実体験からの海外(日本以外)の通訳エージェントとのやりとりや注意点など、参考になる部分が多くあると思います。ぜひ読んでみてください。
で、そもそも感じるのは、日本で活動している通訳者さん、翻訳者さんは、海外の通訳翻訳エージェントとの取引というか、クライアント候補としてあまり視野に入れてないんじゃないかな、ということ。
もちろん、日本での通訳であれば日本のエージェントがいちばん扱う数が多いでしょうし、日本以外のエージェントからの案件数は比較にならないほどかもしれません。が・・・可能性としてはあるわけですし、特に翻訳においては場所は問わないわけですから、もっと積極的にアプローチをしたらいいんじゃないかなと感じます。
ただ、そもそもなんで視野に入れないのかを考えてみると、やっぱり不安があるからですよね。『海外のエージェントはよくわからない、なんだか不安、支払いも大丈夫なのかしら・・・』なんて。ただ・・・
そのリスク、本当にリスク?
実はほとんどの方が、『なんとなく不安』『なんとなくわからない』で考えるのをやめてるんじゃないでしょうか。単に優先順位の問題かもしれませんが(海外のエージェントよりもまずは日本国内のエージェントでしょ!とか)。
よく耳にするのは支払リスクに関してでしょうか。海外だと取り立てにいくこともできないし、相手の会社が見えないから不安、依頼されて支払われずに逃げられちゃったらどうしよう・・・とか。それはもちろん怖いですよね、避けたいに決まっていますが・・・
じゃあ、日本のエージェントだったら安心なんでしょうか。取り立てに行くんでしょうか、実際に会社を訪問しているでしょうか。実はそんなことありませんよね。
実は、日本のエージェントでも『大手だから』『歴史があるから』『ブランドがあるから』というところは『なんとなく安心』で、そうではない、数か月前に社長一人で立ち上げたようなエージェントだと、やはり同じような不安は感じてしかるべき、、、ですよね。そう考えると、海外のエージェントにしても、同じような基準は適用できるんじゃないかなと思います。
そして、最悪のケースって? そのお仕事の報酬を受け取れない、ただ働きになってしまう、ということだと思いますが・・・ その『起きるかもしれない最悪のケース』の『最悪』が『一回分のタダ働き』だとしたら、そのくらいのリスクは引き受けて、『海外エージェントからの依頼』を開拓していくのは割に合わない挑戦でしょうか。僕にはそうは思えないなー。『海外エージェントもクライアントになり得る』という可能性に対して取る価値のあるリスクです。
だとしたら・・・
平松さんの記事も参考にしながら、海外エージェントの開拓も考えてみてはいかがでしょう。