通訳練習の質と量の関係性

ブログ担当の酒井です。

上手な通訳者になるには、通訳の練習って大切ですよね。その通訳練習、質と量と、どちらが大切だと思います? もちろんどちらも大事ですが・・・

 

こんなエピソードがあります。

ある陶芸のクラスをふたつのグループにわけた。片方のグループに対しては作品の「量」だけを評価基準にすると伝え、もう片方のグループには作品の「質」だけを評価基準にすると伝えた。

具体的には、量グループは作品の総重量が50ポンドに達していたらA評価、40ポンド台ならB評価、というように量のみを審査する。質グループは最高だと思える作品をひとつだけ出せばそれを評価する。

課題が提出され、それぞれを評価したところ・・・

提出された作品のうちで最も高い質を持つものは、すべて「量」グループから提出されたものだった。つまり、質を追求するはずの質グループは、量を追求していた量グループに、「質」でもかなわなかったことになる。これはどういうことなのか。

 

理由はシンプルで、量グループの学生たちは多くの作品を作り出す過程で多くの失敗を繰り返し、その失敗の数だけ改善を加えることができた。それに対して質グループの生徒たちは「最高の作品を作り出すためには」と考えることに時間を費やし、実際に作った数が量グループに比べて圧倒的に少なかった。その分、学ぶ機会、改善の機会も少なかったというわけ。

これは、Art & Fear という芸術家向けの本で紹介されているものです。

あなたはこれを読んで、どう感じましたか?

 

これは、通訳に限った話じゃありません。すべてのことに通じる話だと思っています。

 

通訳学校に通っている方、通訳者を目指している方から、「わたし、通訳者になれるでしょうか」なんていう質問をいただくことがあります。毎度思うのは「なれるかどうかなんて僕にわかるかいな」というところなんですが・・・

もし、できるだけ早く良い通訳者、スキルの高い通訳者、うまい通訳者になりたいなら、やっぱり「現場に出ろ」がいちばんのアドバイスになるんじゃないかと思います。もちろん最初は不安、というか、もはや恐怖の対象になり得るかと思います。「失敗したらどうしよう・・・」

あなたが通訳者になれるかどうかはわからない僕にも断言できることがあります。

「あなたは 100%、いつか失敗するから、安心してください」と。

失敗するから安心しろっていうのもおかしな話に聞こえるかもしれませんが、「失敗したらどうしよう・・・」と思っている人は、もしかしたら「わたしなら失敗せずに人生が終わるまで成功し続けられるんじゃないかな・・・」と思ってるんでしょうか? って、こんな書き方されたら「そんなつもりじゃないんですけど・・・」ですよね笑、わかります。

でも、「失敗したらどうしよう・・・」は、「失敗しなくてすむ方法があると思うんですが・・・」と同義です。ないですよ。絶対に、100%、いつか失敗します。

いま思い切って通訳デビューしても、1年練習してから通訳デビューしても、必ずいつか失敗します。だとしたら・・・

その、1年先延ばしにするって選択って、何の意味があるんでしょうね?笑

上に書いたエピソードの通り、改善において量は質を超えます。僕も起業の師匠にこんな風に教わりました。

「いかに失敗しないか、じゃなくて、いかに早くたくさんの失敗をするか、を考えなさい」

1年で365回の失敗をした人と、1年で1回だけ失敗した人と、1年後にはどちらが成長してるでしょうか? あなたは、どちらだと思いますか? そして、どちらを選びたいですか?

 


 

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