信頼できる通訳エージェントの見分け方
ブログ担当の酒井です。いただいたご質問。
エージェントの見分け方(しっかりした所、いい加減な所、扱いが良くない所等)
パートナー選びが大切なのは、恋愛や結婚に限らず、当然ビジネスでも同じ。通訳者や翻訳者にとって、通訳エージェント、翻訳エージェントは重要なビジネスパートナー。あなたの代わりに通訳の仕事を取ってきてくれたり、情報や資料を集めてくれたりします。
では、その見分け方。
と、このトピックを取り上げたものの、実は「ここさえ見れば事前にバッチリわかる!」なんてポイントは、ないと思ってるんですよね・・・(^^;)
挙げるとしても、「ホームページはしっかりしているか」「メールの返信は遅すぎないか(早いか、だと期待値を上げすぎ)」「周囲にその通訳エージェントに登録している通訳者はいるか」なんて、たぶん「あったりまえ」のことばかりになってしまいそうです。
なのに、なぜ取り上げたかって?
質問への答えにはなってないんですが、メッセージは送りたいなと思ったからです。そのメッセージというのは・・・
事前に調べ尽くしたつもりでも、実際にはその通りにはいかないケースだらけ。心配し過ぎずにまずはやってみよう。
です。
心配になる気持ちはわかります、失敗したくない、おかしな仕事したくない、騙されたくない、よいところとだけ付き合いたい、、、どれもあたりまえの感情なんですが、結局、中に飛び込んで実際にお仕事をしてみない限りは、“あなたにとって” 相性がよい通訳エージェントか、相性がよくない通訳エージェントかはわかりません。
そう、相性です。
同じ通訳エージェントに対して、「あんなとこ2度と仕事請けるか!」と息巻く通訳者もいれば、「いつもあの通訳エージェントさんにはお世話になっていて・・・」とニコニコしている通訳者もいるのが現実です。
これは通訳学校も同じですね。以前に通訳学校というテーマでお茶会をやった際には、同じ通訳学校に対して「すっごい講師の質が悪いの!」と言う方、それを聞いて「えー、わたしの時は良かったですよ」とびっくりされる方が同じ場にいらっしゃいました。そんなものです。
もう少し言えば、「その通訳エージェント」ではなく「その通訳コーディネータ」、「その通訳学校」ではなく「その担当講師」によって、印象も扱いもぜんぜん変わってしまうんだと思います。
そういう事実を踏まえていくと、いかに事前にホームページを見たり、周囲の通訳者に評判を聞いたりしても限界があるってことです。もちろん、最低限の調査はした方がいいですが、ある程度調べたらあとはもうアプローチした方が早いです。1時間調べても、20時間調べても、得られる情報はあまり変わりません。だったら、19時間節約した方がいいですよね?
なので僕が思うに大切なのは、事前の調査に時間をかけ過ぎるのではなく、いざ登録したり仕事をしてみて「あ、ここはマズいな、仕事するの心配だな、扱いが悪いな、いい加減だな、、、」と感じた時に、いさぎよくスッパリと切る心構えをしておくこと。そうすれば、イヤな思いはその1回ですみます。
これって、別に通訳エージェント選びだけじゃないんですけどね。