【通訳学校インタビュー】ISSインスティテュートは「あなたの話を聴いてくれる」通訳学校でした
『通訳学校に通うことを考えているんですが…どの通訳学校がいいんでしょうか?』
こんなご相談をいただくことがあります。カセツウは通訳スキルを教える通訳学校ではないからこそ、第三者的な立場の意見を求められるのかと思います。でしたら、その期待に応えようと、通訳学校にインタビューをしてきました。
今回は、ISSインスティテュート(以下ISS)さんです。
ISSさんに通学経験のあるカセツウの受講生さんからご紹介をいただいてお伺いしたところ、学校運営マネージャー、広報、教務スタッフの3人のご担当者がお時間を割いてくださいました。最初はご挨拶からお互いの自己紹介、カセツウの事業の紹介などをお話して、本題に入っていきました…
カセツウ「カセツウ宛に“どの通訳学校を選べばいいかわからない”という相談をいただくことがあります。そこでお伺いしたいのは、ISSさんの強みってどんなところなんでしょう。他の通訳学校さんとはどんなところが差別化ポイントになるんでしょうか?」
ISS「そうですね、カリキュラムは受講生のレベルによって分けられていますし、着実に努力していただければプロの通訳者として通用するスキルが身に着くのは当然ですが、、、それはどの通訳学校にお伺いしても同じだとは思います。もちろん、学校の方針や講師との相性など はそれぞれ違うとは思いますが。そう考えると、実際に入学された方からいちばんよくいただくのは、“スタッフの対応が良かった”という声なんです。私たちが言うと手前味噌みたいになってしまうんですが笑」
カセツウ「スタッフの対応がいい?それは嬉しい声ですね。具体的にはどのようなことなんでしょう?」
ISS「ISSでは講座を受け持つ先生方や事務スタッフとは別に、受講生の方々のいろんな相談に乗る立場として“教務スタッフ”がいるんです。例えば受講生個別にカウンセリングの時間を取って、本人の状況を聞いたり、中長期の目標を一緒に立てて、その内容をまた担当講師に共有したりします。そうすると講師の方でもその受講生の目的や目標に沿った指導ができるので。そういったサポートがとてもその・・・」
カセツウ「評判がいい、と笑。どんな方々が教務スタッフになるんですか?」
ISS「はい、評判が笑。基本的には私たちすべて教務スタッフを経験しています。いまは10人程でしょうか。講座も実際に自分で受講しているので、受講者の相談の中身や気持ちもよく理解できます。進級した新しいクラスでの初日後がいちばん落ち込む、とか笑」
カセツウ「それ、皆さん通る道なんですね笑。いろんな相談、とありましたが、例えばどんな相談が来たりするんですか?」
ISS「相談内容は、もちろん授業に関すること、キャリアに関することも多いんですが、“人生相談” のような内容もあります。皆さん、真剣に将来を考えている方が多くて、でもそれぞれの状況や環境の変化で継続が難しくなったり、辞めることも考えたり。そんな時にはプライベートなことも含めて教務スタッフに相談しに来てくれたりします」
カセツウ「なるほど~。確かに通訳者になるための勉強って簡単なものではないですし、長期間かけて取り組む必要がありますからね。途中でいろんな状況や環境、あと心境の変化も起きても不思議じゃありませんよね。私の場合は人生相談が主だったりするので笑、悩まれる方が多いのもよくわかります。でも、辞めようかな、、、と相談されたら、やっぱり止めたくなる気持ちも出たりしませんか?」
ISS「それはもちろん、続けてほしいというのが本音ではありますけど、教務スタッフとしてあるべき姿というか心がけるべきなのは“本人にとっていちばん良い選択は何か”を一緒に考えることだと思っています」
カセツウ「よくわかります、私もまったく同意見です。すべては最終的に本人のための判断・選択ですよね。私たちにできるのは一緒に考えたり、選択の材料を提供したりするくらいで」
ISS「そうです。とにかく“誘導”や“無理強い”はありえません。互いに不幸になるだけですから。どうしても継続が難しそうな状況で、無理に継続することが本当に本人のためになるのか、と思えば、一度お休みするという選択肢もあってもいいと思いますし、場合によってはうちではなく他の通訳学校を選ぶ方が良い選択になることもあると思っています」
カセツウ「一度お休みするという選択もあるんですか?」
ISS「あります。実際に、転勤やご家庭の事情で通学が難しくなったので一期お休みして、そしてまた復学される方も意外と多くいらっしゃいます」
カセツウ「なるほど。休んでからの復帰ということは、“戻ってきたい”と思ってもらえているということですよね。それはやっぱり教務スタッフの皆さんの魅力?」
ISS「それもあるかもしれませんが笑、学校全体の雰囲気もあると思います」
カセツウ「というと?」
ISS「おそらく、うちは他の学校と比べてもフレンドリーな雰囲気と言うか、相談しやすい雰囲気があるんだと思います。実際にそのように言っていただけることもありますし、、、受講生同士の仲も良いですから」
カセツウ「通訳者って、究極は全員が個人事業主で、フリーランスだと”周囲はみんなライバル!!”というピリピリ感が出ることもあると思うんですが、そういうのがない?」
ISS「うちの場合はそういう雰囲気はあまりないと思います。むしろ受講生みんなで協力して頑張っていこう、というか。だから逆に、そういう雰囲気を求めていないというか、“私はもっと厳しい環境で磨かれたい!”という方はあわないかもしれませんね」
カセツウ「確かに雰囲気のあう、あわないはいろいろありますものね」
ISS「ただ、“もっと厳しい環境で磨かれたい!”といま表現しましたが、決してうちの授業や進級が厳しくないという意味ではありません。雰囲気がフレンドリーというだけで、ハッキリ言ってカリキュラムについていくのは生易しくはありません。進級も厳しく評価しますし。授業は週1回が基本で、入る前には“週に1回しかないんですか?”と訊かれる方もいますが、入ってからその質問が出ることはありません笑」
カセツウ「いざ始まってみると週に1回でも大変だと実感するんですね笑。でも通訳ってそういうものですよね」
ISS「その通りです。授業を通訳の現場とすると、現場に出るのは数時間でも、その数時間のために膨大な量の資料の読み込みなどのために現場時間の何倍もの予習時間を確保する必要があります。授業でもそれを体験、体感することで、通訳という仕事の本質が身に着いていくと考えています」
カセツウ「通訳学校の宿題の多さはハンパじゃない、とこれまで何人にも聞きました笑。それはもちろんISSさんだけのことじゃなくて、ですが。 ところで、あえてお伺いします。ISSさんに来られても力になれない方、なんていらっしゃいますか?」
ISS「これはうちだけじゃないと思いますが、やはり努力できない方は無理です。お金を払ったんだから何とかしてくれるよね、と頼ってしまう他力本願な方のお力にはなれないと思います」
カセツウ「教務スタッフさんのチカラをもってしても笑?」
ISS「はい、教務スタッフも講師も、すべて受講生の皆さんの“黒子役”に過ぎません。主役はあくまで受講生本人。周囲の黒子役が手を引いて連れまわすこともなければ、するつもりもありません。あくまで本人が頑張ることが大前提です。ただし、ISSとしてそんな風に頑張っている方を切り捨てることはしません。本人が頑張るつもりがある限り、根気よく支援をしていきます」
カセツウ「う~ん、とってもコーチング的な考え方で、共感してばかりです。今日はお忙しいところお時間を割いていただいてありがとうございました。最後に、4月から通訳学校への入学を検討されている方に何かメッセージがあればお願いします 」
ISS「そうですね、授業の様子は動画もありますし無料体験レッスンがあるのでそちらを受けていただくのがいちばんわかりやすいと思いますが、迷われているなら入学前でも個別カウンセリングを受け付けていますので、まずはお話をして雰囲気を感じに来ていただければと思います。今日のインタビューでもお伝えしたように、決して誘導したり強引なセールスをしたりすることはありませんので笑」
カセツウ「その心配はない!ということは断言しておきますね笑。お時間、ありがとうございました」
気付いたら1時間以上もお話をしてくださいました。
今回のインタビューを通して感じたことは、「ISSの皆さんは、受講生の声に耳を傾けてくれるだろうな、話を聴いてくれるだろうな」ということ。なぜなら、今回のインタビューを通して酒井自身の話をとてもよく聴いてくださったからです。
あえて付け加えると、もしかしたら他の通訳学校でもしっかりと話を聴いてくれるのかもしれません。ですが、最終的には人と人との相性ですから、比べるものでもない、とも考えています。気になるようなら、まずは個別カウンセリングで雰囲気を感じに行くのがいちばんかと思います。
この記事がカセツウの読者の皆さんの参考になれば幸いです。
蛇足:今回のインタビューはISSさんから広告費をいただいて掲載しているものではありません笑。カセツウ・酒井の主観を基に自由に書いていることを申し添えます。
今回の取材先: ISSインスティテュート
https://www.issnet.co.jp/
文責:カセツウ・ビジネススクール