PPAPピコ太郎に学ぶ「流行るための戦略性」
PPAP、ハマりましたか?
(こんな写真素材が作られてるくらいです…笑)
先日、ピコ太郎さん… じゃない、ピコ太郎さんをプロデュースした古坂大魔王さんがテレビに出てました。その時に話されてたことがなかなか衝撃的、というか、何にでも理由はあるんだなぁと思わされました。
古坂大魔王さんが話していたのは、「なぜ、PPAPがあれだけ世界に広まったか、いわゆるバズったか」ということ。あれ、偶然に広まったんじゃなくて、裏にはすごい戦略があった、バズるべき理由があったって、知ってましたか? 僕らが目にするPPAPは「あれでいいか」でリリースされたわけじゃなくて、流行るための条件を絞り込んで、その条件下でいくつものパターンが作られてリリースされたんですって。
例えば、曲(動画)の長さ。
動画(YouTube)で配信するという前提があり、動画は長すぎると再生されたり最後まで見られる率が一気に下がるそうです。これは自分の生活を振り返っても納得できます。こんな理由で、まず PPAP は1分以内にするというのが絶対条件としてあったとのこと。
そして、リズム。
BPMって数値があります。Beats Per Minutes の略です。要はテンポのことなんですが… 曲によってさまざまンテンポがありますが、僕らが見ている PPAPのBPMは136だそうです。テンポが速すぎると「よくわからない」内に終わってしまいます。一方で、ゆっくりすぎると歌の途中で ”オチが読めちゃう” のでダメ。そのギリギリの調整が、BPM136だったそうですよ。確かに、口ずさんじゃうリズムだし、かつダレる前に終わっているように思えます。
こう聞くと、何気なく再生したり耳に入っていたPPAPが、急に「戦略的なお手本」に見えてくるから不思議ですね笑。
で、ここから僕らも学ぶことがあります。
それは、「リピートや指名されるにも戦略が必要」ということ。やみくもに通訳や翻訳をこなして、「良いものを届ければ、提供すればリピートや指名が来る」と無邪気に考えている人と、PPAPレベルで「リピート、指名されるための戦略」を練っている通訳者翻訳者と、どちらが流行るかは明らかです。
「頑張っていればそのうちに」「わかるひとはわかってくれる」なんて言っているうちに、戦略をしっかりと考えている他の通訳者や翻訳者に追い越されてしまいます。そうならないためにできること。それはやっぱり自分が戦略を学ぶことです。