【通訳者の営業シーズン】 クリスマスはお仕事が減る時期です。だから・・・
いよいよ今年も年の瀬です。クリスマスも近づいてきましたね。一年がどんどん 『あっという間』 に感じるのは、やっぱり齢を重ねたということでしょうか・・・(^_^;)
さて、クリスマスシーズン。言語や業界にもよると思いますが、多くの、特に英語やヨーロッパ言語の通訳者にとっては 『閑散期』 ともいえる時期です。なんといっても、クリスマスが近づくにつれて、通訳を必要とする外国人が日本からいなくなっちゃいますからね。肌感覚では、12月に入ったら 『この人たち、もうクリスマスにココロ飛んでるな・・・』 なんて思っていましたよ笑。役員に付いている社内通訳者さん達も同じような感覚をいだいているのではないでしょうか。
さて、そんな通訳案件が少なくなる12月のクリスマスシーズン、どのように過ごす予定でしょうか?
閑散期にあわせて自分もクリスマスバケーションを取る、海外旅行に出る。はい、それもひとつ素晴らしいです。でも・・・ 『もっと通訳案件が欲しい』 『旅行に行ってる場合じゃない』 と考えている通訳者さんにとっては、別の観点からの 『お仕事の時期』 でもありますよ。正確に言えば 『種まきの時期』 かな。具体的には、『通訳者としての営業の時期』 です。
クリスマスが近づいて通訳案件が減ると、通訳エージェントのコーディネータの仕事も落ち着いてきます。もちろん、具体的な案件手配の他にも、通訳コーディネータのお仕事はたくさんあります。通訳者データベースのメンテナンスだったり、来期の営業計画だったり、クライアントの挨拶周りだったり・・・。それでも、明日の通訳、とか、来週の通訳、なんて急ぎの業務は減るので、なんとなく空気が落ち着く感じがあります。酒井はこの時期の 『なんとなく落ち着いた空気感』 が好きでした。
そして、そんな空気感の中の通訳コーディネータにこそ、営業のかけどころ、アプローチのしどころだと思います。
普段は通訳者さんから 『ご挨拶に伺いたいのですが』 と言われても、基本的に忙しいので、正直なところちょっとためらってしまいます。ハッキリ言います、普段からお世話になっている方でない限り、『面倒だなぁ・・・』 という気持ちも出ていました。申し訳ないようにも思いますが、これが 『社長・経営者』 ではなくて 『雇われている』 立場の通訳コーディネータのホンネじゃないかなと思います。(ちなみにこの考え方 = 通訳コーディネータは社長や経営者ではなく、雇われている立場である、という考え方 = は、実はあらゆる場面で心がけておくべき事実です。その辺はまた気が向いたら書いていきますね)
ところが、お仕事が落ち着いたクリスマスの時期にこうしたご挨拶のご連絡が通訳者さんからあると、普段は会わない相手でも、『会ってみようかな・・・(ヒマだし)』 なんて気持ちが出てくるものです。実際、酒井もこのクリスマスシーズンがいちばん多く通訳者さんと面談をした時期でした。
また、同じ面談といっても、通訳コーディネータが忙しくてバタバタした心境の状態でお話をするのと、落ち着いた心境の状態でお話をするのと、どちらがゆっくりと話を聴いてくれると思いますか? ・・・そう、当然、後者ですよね。そしてこのクリスマスシーズンが、まさにその時期だってことです。
もし、12月に旅行に出たりする予定がないのであれば、1社でも2社でも、通訳エージェントへのあいさつ回りを実行してみてはいかがでしょうか。クリスマスというだけで話題にできますし、『この時期は通訳案件も落ち着きますよねー』 なんて共通項から話をすることもできるでしょう。普段は話せないようなことでも、時間と心に余裕があるので伝えられるかもしれません。
ということで、クリスマスシーズンは通訳者にとっては 『仕事が少ない』 と嘆く時期ではなく、種まき、営業の時期だと思って、ぜひ有効活用してみてくださいね。