受けたくない通訳案件、どう断る?

ブログ担当の酒井です。

受けたくない通訳案件って、ありませんか?

今日はそんな通訳案件の照会をいただいた時の『断り方』についてです。

 

まず最初に2択がありますね。どんな2択かというと・・・

1.『その通訳はやりたくないので・・・』と正直に伝えて断る

2.『その通訳はやりたくないので・・・』とは伝えないで断る

これ、どちらがいいと思いますか? 身に覚えのある人は悩ましいですよね笑。

 

1.『その通訳はやりたくない』と正直に伝えるのはなかなかの勇気がいります。『やりたくない、なんて生意気なこと言ったらもう声をかけてもらえなくなるのでは・・・』という心配が出てくるからです。

なので、おそらくほとんどの方が2.『伝えないで断る』を選択しているんじゃないでしょうか。そして、多くのケースでその選択は無難で問題ないと思います。具体的には、やっぱり『別件があります』ですよね笑。通訳コーディネータとしても、その通訳者さんに本当に別件があるのかどうかなんて確認のしようがありませんから。実際、それでいいかと思いますよ。

 

ただし、、、

 

何度も断っていいものか?

 

なんて疑問も出るかと思います。

最初の1回、2回、『別件があるので・・・』はまあOKとしても、3回、4回、断り続けるとなると話は別です。通訳コーディネータはあなたに対してこんなイメージを持ちます。

 

『照会しても引き受けてもらえない通訳者さんだな』

 

一度このイメージが付くと、そこからひっくり返すのはかなり大変になります。ご自分のケースで考えてみて欲しいんですが、例えば歯医者の予約を取ろうとして『その日は予約が取れません』が3回、4回続いたら、どうしますか? よほどの事情がなければ他の歯医者に行きますよね。そしてその歯医者に戻ることはない、と・・・

これは僕の通訳コーディネータとしての実体験、というか経験ですが、3回、4回、お断りされた通訳者さんがいたら、その人への照会順位はグッと下がります。『訊いても時間のムダ』というイメージが付くからです。

『どうしてもこの人に頼まなくてはいけない理由があるでもなし、そもそもウチ(通訳エージェント)の仕事を引き受ける気はないのかもしれない、だからホントは別件なんて入ってなくても断ってるのかもしれない(それだったらハッキリそう言ってくれよ!)』

こんな風に思います。

例えあなたが『全部がNGってわけじゃなくて、やりたい通訳案件を照会して欲しいんだけどな・・・』なんて思っていても、そんなの知ったこっちゃありません。通訳コーディネータにとっては『ウチの通訳案件を引き受けてくれるかどうか』が重要なんです。

 

では、どうすればいいのか?

 

そもそも『やりたくない』の理由次第ですが、『やりたくなくても頑張って引き受ける』のもひとつの対策です。非常にシンプルですね。2回に1回はガマンして引き受けよう、3回に1回はガマンして、、、という感じ。

あとは、何回もそんな通訳案件の照会が続くようなら、ハッキリと『これこれこういう通訳案件はお引き受けしていません』と伝えてしまう方がいいかもしれません。その方がお互いに時間の無駄が省けます。ただもちろん『お引き受けしていない理由』をちゃんと通訳コーディネータが納得してくれるように説明する努力は必要ですが。

 

ただ、そもそも論になりますが、こんな疑問というか課題を感じている通訳者さんがたくさんいることも知っています。たくさん相談を受けてきましたから笑。それは・・・

『やりたい通訳案件(分野とか)の照会が貰えない、何度か通訳エージェントにも伝えているのに変わらない。どうすればいいんでしょうか?』

というもの。

これについてはまたちゃんと書くことがあるので、別の機会に。

 

いずれにせよ、『上手な断り方』を覚えておくと、だんだんと自分がやりたい通訳案件だけが残っていくので、意外と重要な技術だと考えています。

 

 

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