【読者質問】中国語の翻訳でこれから需要が伸びる分野は何だとお考えでしょうか?

ブログ担当の酒井です。

今日は、メールフォームから匿名(イニシャル)でいただいた質問にお答えしたいと思います。普段はメルマガ「カセツウ通信」で回答をお送りしてるんですが、特に気にする方が多そうな、そしてその方々にお伝えしたい内容でしたのでブログでお伝えしますね。

AIさんからのご質問です。

 

【こちらに酒井への質問をご入力ください】
はじめまして。育児ブランクを乗り越えて翻訳(中国語)の勉強を再開したものです。いつも夢中でブログを拝見しております。質問なのですが、中国語の翻訳でこれから需要が伸びる分野は何だとお考えでしょうか?

私は過去の職歴をもとに、財務、法務、環境あたりを突き詰めていきたいと考えていますが、この分野は既に飽和状態だろうか?と時々考えてしまいます。

よろしくお願い致します。

【表示名(イニシャル・ニックネーム等OK)】
AI

 

まず、「いつも夢中でブログを拝見しております」というところが嬉しすぎる表現ですね笑。励みになります。ありがとうございます。引き続き書いていきますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

また、育児ブランクを乗り越えて勉強を再開されたんですね、それがまず素晴らしい! きっといろんな工夫や努力、そして「えい、や!」で思いきるリスタートが必要だったんじゃないでしょうか。全員が全員、できるわけではないことですから、それだけでも価値がありますよね。そのことにまず自信を持たれてくださいね。

 

さて! ご質問の内容について。

中国語翻訳の分野についてですね。まあ、中国語とか翻訳とかに関わらず、どの分野を狙えば仕事が得やすいか、需要はどれくらいなのか、気になるところですよね。

ズバリ! 金融分野、IT分野、さらに両方が絡むブロックチェーンの分野がおススメです! では、頑張ってくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・と、書いてみましたが、どうですか?

これを読んで「そうか、頑張ろう!」と思った方もいれば、「えー、そうなの・・・?」と思った方もいると思います。そして AIさんはどう思われたでしょうね。「過去の職歴をもとに、財務、法務、環境あたりを・・・」と書かれているので、どちらかといえば後者かもしれませんね。

だとしたら・・・ AIさんは、どうしますか? 金融やIT、ブロックチェーンのことを勉強し始めますか? それはもちろん、とても大切な考え方だし、必要な姿勢かと思いますが・・・ 一朝一夕で実務レベルまで磨けるかというと、現実的にそれも難しいですよね。だとしたら、需要がある分野を気にしすぎても、あまり意味がないとは思いませんか? それに、ブロックチェーンはこれからしばらくは伸びていくとしても、数年経ったときに陰りが出てきたらどうするんでしょう。また新しい伸びそうな分野を探して勉強を始めますか?

 

(注: こんな記事もありますからブロックチェーンもあながちあてずっぽうなわけじゃないですが、基本的にはどの分野が伸びるとか、数年後にどうなっていそうとか、正直、僕にはわかりません。何の保証もないことはご理解ください笑)

 

実は僕がこのご質問に対して本当にお伝えしたいこと、考えていただきたいのは、どの分野で需要が伸びていくか、ということではありません。ご理解いただきたいのは、『外部要因』に振り回され過ぎることなく、『内部要因』にフォーカスするといいんじゃないか、という考え方です。

言い換えると『外部のニーズ』を探し求めて自分を変えていくのではなく、『内部のリソース』を活用して価値を提供できる場を見つけていく、そしてそういう場を創り出していく方がいい、ということ。

 

AIさんの例で言えば、「じゃあ」と言ってブロックチェーンの勉強を始めるのではなく(もちろん、上に書いた通り中長期的な視点でとても大切なことですよ!)、持っているリソース、「財務、法務、環境」などのリソースを求めてくれるのはどんな顧客なのか、どんな場なら価値を感じてもらえるのかを考えて欲しいなと思います。そうすることで、数年経って市場の需要に変化があったとしても、『(すでに持っている)リソースを活用して価値を提供するには』というマインド(考え方)を身に着けていれば、外部環境に受ける影響度合いは少なくなり、結果的にはビジネスが安定します。

 

もうひとつ、ありますね。「この分野は既に飽和状態だろうか?」と考えること。

ここについても基本的には同じです。「たくさんいるから諦めよう、いないところを目指そう」というのは確かにひとつの考え方ですが、じゃあそこを避けるのか、それでいいのか。おススメの考え方は「他にも翻訳者はいるけど、この中で選ばれる存在になるには? 他社と差別化するには?」というアプローチです。

そしてきっと、いまの AIさんの頭の中には、「差別化のポイント」がきっと翻訳スキルや専門知識という基準くらいしかないんじゃないでしょうか。だから、「飽和状態」だと感じてしまう。いつもお伝えしているように、差別化のポイントは通訳スキルや翻訳スキルだけじゃありません。そのことはブログやメルマガでいろんな例を出しながら何度も書いていますから、伝わるんじゃないかなと思います。そしてその辺を具体的にお伝えしているのがカセツウの養成講座などのサポートです(^_^)

 

どうでしょう、ご回答になっているかな? もしまたご質問があればAIさんでも、その他の方でも、お気軽に送ってくださいね。僕もブログのネタができて助かります笑。

 

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