登録したのにお仕事が来ない・・・の理由は?
ブログ担当の酒井です。
通訳エージェント、翻訳エージェントに登録したけど仕事が来ない・・・
なんてケース、経験はないでしょうか。
せっかく登録したのに仕事の声掛けが来ないと、「もしかして登録されてないんじゃ・・・」とか、「実績が足りないから・・・?」とか、「トライアルの結果が実はあんまりよくなかった・・・?」とか、いろんなことが心配になりそうですね(^^;
もちろんそういう理由で案件の声掛けが来ない、というのもあり得ると思いますが、でも、もしかするとあなたは根本的な間違いをしているかもしれません。
通訳スキルが足りない、翻訳スキルが足りない、ライバルの通訳者翻訳者がたくさん登録している、トライアルの結果がよくない、見栄えする通訳実績、翻訳実績がない、、、「それ以前」の間違いです。
それが、「あなたに依頼できる案件がないエージェントに登録している」という間違いです。
そもそもその通訳エージェント、翻訳エージェントにあなたに依頼できる仕事がない、というケースは案外あったりします。
言語なんてわかりやすいですね。極端な話、日本語-クメール語、日本語-アイルランド語、の通訳や翻訳ニーズはほとんどない、少なくともそれだけで暮らしていけるほどの市場はないでしょう。事実、僕が通訳翻訳コーディネータとして勤めていた11年間でクメール語の翻訳は1回だけ、アイルランド語は記憶にありません。
ここまで極端ではないにしても、英語、中国語、と、それ以外、では案件の数はガクッと減るでしょうし、分野にしても同じです。
よく話している例ですが、僕が通訳コーディネータをしていた頃に、「原子力専門です」という通訳者さんが面談にいらしてくれました。その方の実績自体は素晴らしいものだったし、経験も長い。きっと安定感のある通訳をしてくれるんだろうなぁ、とお話をしながら感じました。
が・・・
その方には結局、一件のお仕事も依頼することはありませんでした。なぜなら・・・
僕が勤めていた通訳エージェントには原子力関連の通訳案件なんて来なかったから、です。
こうなるともはやその通訳者さんが素晴らしいとか、逆に信用できないとか、それ以前の話です。どんなに依頼したいと思ってもお仕事がないんですから。その通訳者さんのせいでもないし、もっと言えばその通訳者さんにできることもありません。
「登録したのに仕事が来ない」と嘆いているあなたにも似たようなことが起きているのかもしれません。
通訳エージェント、翻訳エージェントに登録する際は、そういう点も意識しておくことをおススメします(^_^)