業界内の「つながり」を作ろう
ブログ担当の酒井です。
通訳者も翻訳者も、孤独な仕事というイメージがあるかもしれませんが・・・
たしかに仕事としては、通訳も翻訳も「ひとりで取り組む」側面は強いと思います。
通訳の場合はペアやチームで案件にあたることもありますが、それでも通訳している時間は自分ひとりの力で乗り切ることが必要ですし、翻訳の場合はTMや用語集の活用という意味でのチーム戦はあれど、翻訳をしながら誰かに意見を訊けるわけでもなく、やっぱりひとりで翻訳に取り組むことになります。
そういう意味で「フリーランス」とか「孤独な仕事」というのは否定はできませんが、だからと言って誰とも付き合わずに一匹狼でいる、ということとは違います。ぜひ通訳者、翻訳者、また業界団体の人たちと積極的に交流していくことを強くおススメします。
通訳業界、翻訳業界全体の動向も入ってきますし、「あのエージェントさんは対応が/条件が/〇〇がいいよ」という超具体的な情報を得られることもあるでしょう。通訳レートや翻訳レートについて赤裸々にシェアしてくれる方もいますし、他の通訳者、翻訳者がどんな対応をしているのかも非常に参考になります。
繋がりが深くなっていくと、「自分が請けられない案件が来たので、あなた、できない?」なんて案件の紹介を貰えることだってあります。
具体的に同業者間での繋がりを作っていくためには、やっぱりそういうイベントに参加するのが一番です。
JTF翻訳祭、JACI日本通訳フォーラムなどがそれぞれ翻訳、通訳では大きなイベントなので、それらに参加すること(できれば懇親会まで残るのがおススメ)ですが、それぞれ年に1回だけの開催なので、これ「だけ」だとちょっと不足・・・というか、1年に1回会って話すくらいでは関係ってなかなか深まらないし、情報だって入りません。
なので、それ以外でも勉強会などはいろんなところで開催されているので、そういう情報もチェックされるといいでしょう。
あとは、やっぱりいまの時代はSNSを活用することがおススメです。Twitter、Facebook、、、あたりがやっぱり強いでしょうか。
こういうSNSの話をすると、「変な人に絡まれたらどうしよう」という心配をする方もいると思いますが、特にTwitterの方であれば明らかに本名じゃなくてもアカウントを作れますし(Facebookは本名登録がいちおう前提)、なにも「発信しなくてはならない」なんてこともありません。発信しないアカウントは「存在しないアカウント」と同じですから、さすがにそんなアカウントをわざわざ探して絡んでいくような人はいません(^^;)
それに、どちらも「フォロー」という機能を使えばフォローする相手に申請も許可も求めずにフォロー相手の投稿を一方的に読むことができますから、「この通訳者さん、いいこと発信してるな~、この翻訳者さん、業界のことをよく発信してるな~」なんて思う方がいたらフォローすることで情報が入ってきます。
もちろんそれだけではその相手と仲良くなったり繋がりができることはありませんが、少なくとも情報収集には使えますよね。
でももう少しそういう方と仲良くなりたい、繋がりたい、、、と思えば、最初はちょっと勇気がいるかもしれませんが、コメントを残していきましょう。「その通りですね」「同感です」くらいでも十分です。そういうちょっとしたやり取りを通して少しずつ関係性ができてきますし、それこそ翻訳祭や日本通訳フォーラムが近づいてきたら「行きます」に対して「私も行きます」って書くと「じゃあ当日!」っていう流れもできたりします(^_^)
ということで、せっかく通訳や翻訳というお仕事に関わったのであれば、関わった者同士だからこそできる話もありますから、ぜひぜひ、業界内の繋がりを作るようにしてみて下さい(^_^)
カセツウでもそういう場を提供できればと思って、オンラインで翻訳者さんの交流会、通訳者さんの交流会を定期的に開催していますので、日程をチェックして参加してみて下さい。緊張したり不安もあるかもしれませんが、僕が主催しているくらいですから(?)、かなりユルい(笑)雰囲気でやってます。
それぞれ下のリンクから詳細ご確認ください(^_^)