通訳は何歳まで?

ブログ担当の酒井です。

通訳者という仕事は何歳までできるんでしょう? 何歳まで続けるつもりですか?

 

 

あたりまえの話ですが、僕らは毎日、齢を取っています。言い方は極端ですが、毎日毎秒、「人生の終わり」に向かって足を進めています。これは例外はないし、逆行することはできません。

この記事を読んでいるあなたが何歳か次第ですが、でもいつかあなたにも通訳者として働ける限界が必ず来ます。それがあと5年なのか、10年なのか、30年なのかはわかりませんが・・・

サイマルインターナショナルの、というよりも日本会議通訳の顔役といってもいいと思いますが、長井鞠子さんは2018年11月現在、1943年生まれの御年75歳だそうです。(というか、個人のウィキペディアがある時点ですごいことですよね・・・)

ということは、75歳でも長井さんのようにバリバリと第一線で活躍できる、ということですが、やはりそこには個人差があります。

以前、長井さんの講演会に参加したことがありますが、ホント、年齢のことばかりいうと怒られそうですが、とてもそのお歳には思えないほどエネルギッシュ、パワフル、かつエレガントな雰囲気をまとった&話術も楽しい、とてもとても素敵な方でした。それだけに、「あ、この人、なんかもう“特別”な感じがするぞ・・・誰でもがこの領域に行けるわけじゃなさそうだな・・・」とも思えました。

時代背景もあるでしょう。ウィキペディアを見ると、大学生の頃に東京オリンピックで通訳をした、なんて書いてありますから、その時代の通訳業界と現在の通訳業界は似て非なるレベルで違うところもあるでしょう。通訳者の数自体も段違いで少なかったでしょうし、一方いまは通訳者は「溢れて」います。

こう考えると、長井さんがこれまで取ってきた行動や戦略は、いまそのまま適用しようとしてもなかなか難しそうです。

 

そうそう、今日は何歳まで通訳をやる?という話でしたからそちらに戻すと、(例えば)75歳まで現役バリバリの第一線で通訳者として活躍をしたいのか?そこを目指すのか?そしてそれはできそうなのか? なんてこともキャリア戦略上とても重要になっています。

現実的な話をすると、通訳は超頭脳労働ですが、加齢に従ってどうしても集中力や記憶力、反射神経などの衰えが出てきます。また、頭脳労働でも体力勝負な面も多くあります。案外ブルーワーカーな面も多い、というのは通訳をしたことのある方なら皆さん同意されるはず。75歳まで超人的に活躍するにはものすごい努力が必要でしょうし、誰でもができることでもないと思います。

ということを踏まえて、あなたは何歳くらいまでを通訳者としてのキャリアと考えていますか?

 

それに、「加齢」という観点だけでなく、技術の進歩も考慮に入れるべきです。

いま20代だとしたら、年齢的にはあと30年は通訳者として活躍できると考えても良いと思いますが、でもこれから30年が経つうちに、果たして「通訳者」という仕事が今の形のまま残るのか? とてもそうは思えません。必要がなくなる、とまでは言いませんが、「通訳機能の提供」だけでは機械に取って代わられることも多くなってくるはずです。となると、通訳者寿命は単純に30年以上ある、と考えるのは少しナイーブすぎるでしょう。

 

人生100年時代と言われ始めて久しいですが、だからこそ、いまは通訳や翻訳をやっていくとしても、いずれは・・・のことも考えておくべきです。通訳者の次のキャリア、翻訳者の次のキャリア、いろんな準備をしておくことをおススメします。

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