ボランティアは実績になるか?
ブログ担当の酒井です。
ボランティア(無償)での通訳や翻訳は実績になるんでしょうか?
東京オリンピックもボランティア関連で世間を賑わせていますが、「ボランティアでの通訳(翻訳)は実績になりますか?」という質問をいただくことがあります。
ひとことで「ボランティア」といってもその内容も様々ですから、「はい、なりますよ」とは言いにくいですが、僕の場合は「YES/NO」じゃなくて、そもそもの考え方や捉え方についてお答えすることが多いです。
ボランティアに限らず、あらゆる経験は実績に「なる」というよりも、実績に「する」かどうか、また「どのように使うか」が大切だと思っています。
カセツウの基礎教材である『戦略講座』をご覧になった方なら伝わると思いますが、『ネコを飼っています』という事実・情報が通訳や翻訳の「実績」に繋がるわけがありません。ですが、通訳や翻訳の仕事を獲得する際に「使う」ことはできる事実・情報です。
『エレベーターに詳しい』ことは通訳実績表に書くことはできませんが、同じように使い方によっては通訳の仕事獲得に『使え』ます。
では、あなたのボランティア経験はどうでしょうか?
ボランティアで『通訳』をしたのだとすれば、『ネコを飼っています』よりもよっぽど通訳実績としては使えるはずですよね?もちろん、仕事の獲得にも。
まずこの点、結局はあなたが「その経験をどう使うかが大切」ということを踏まえたうえで、もうひとつ考えて欲しいのは『どこにエントリーしているのか』ということ。
マイナスのネジにプラスのドライバーを使うことができないように、どんなにたくさんの通訳実績があったとしても、それが役に立たない(アピールにならない)場面というのもあります。
あなたの実績が100あるとして、500以上の実績を持つ競合だらけの場所では「少ないね」ですが、0~30くらいの実績を持つ競合の中であれば「すごいですね」になります。
どういう事実・実績をどんな場所でどんな風に使うか、考えるべきはその点ですから、ぜひいろんなことにチャレンジして、「使える(かもしれない)材料」を増やしておくといいと思います。
使い方はあとからいくらでも考えることができますが、やってないこと、やってこなかったことは、あとから付け加えることができませんから。
もちろん、取り組んだことはこまめに記録しておくこともとても重要になりますから、同時に気を配っておいてください。
僕も今、読んだ本を記録するようにしていますが、そういうことです(^_^)