納得のいく通訳レートの設定方法

カセツウに寄せられる質問でちらほらいただくのが、これ。

通訳レートはどうやって決めたらいいんでしょう?

というもの。

 

あなたがすでにフリーランスの通訳者として活動されているとしたら、どのように決めましたか?そして、決めた後にその通訳レートは変動してますか?どんな理由や経緯、また提案の流れで変動していますか?

あなたがまだフリーランスの通訳者として活動していないとしたら、これから活動しようとしているとしたら、どんな風に決めたらいいと思いますか?

いくつか思いつくと思いますが、まず最初に多くの方が考えるのが、「いくらくらいが、相場なんだろう」とか、「いくらくらいなら、仕事がもらえるんだろう」という発想。あなたもそうじゃありませんか?

では、この発想、果たして正しいんでしょうか。

 

 

 

まあ、この書き方だと「正しくない」と思われてしまうかもしれませんが…

 

 

 

カセツウの解釈は、「正しい」です。ただし、「その発想だけでは不足」です。

あなたが提供しようとしているものが「通訳サービス」なら、クライアント、特に通訳を普段から利用しているクライアントなら、当然ながらアタマの中にマーケットプライス、つまり市場価格というか「相場」があります。普段3万円で依頼している「通訳サービス」に対して、同じ「通訳サービス」が5万円と言われたら、「えっ?高いな」となるわけです。あたりまえですね。だから、「クライアントが想定している価格=相場や出せる金額」を把握して、通訳レートの設定時に考慮に入れるという考え方は必要です。

(これ、カッコを付けているのも示唆しているところがあるんですが、話がズレるのでここでは説明を割愛します)

その考え方は必要ですが、カセツウ的にはそれらに縛られないようにアドバイスをしています。市場価格、相場よりも先に考えるべき、よほど重要な要素があります。それは…

『あなたがいくら欲しいか、あなたがいくらの通訳レートなら納得して気持ちよく仕事ができるか』です。

 

意外と、この点を自分でハッキリさせていない通訳者が多くいるように思えます。特に、自分の「標準通訳レート」が決まっていないステージの方に多いようです。クライアントから「通訳レートはおいくらですか?」と訊かれて、どぎまぎしてしまうなら、しっかりと考えていない可能性が高いでしょう。

あなたが通訳という仕事をするのに、いくらなら納得がいって、気持ちよく引き受けられるのか、高いパフォーマンスを発揮できるのか、これをまず自分で把握しておく必要があります。

例えば、あるクライアントが「普段は3千円でお願いしています」と言ってきたとしたら、それが「クライアントにとっての相場」であることは事実だと思いますが、その通訳レートで果たして気持ちよく仕事ができるかということです。もちろん、仕事から得られるものや考慮に入れる条件はお金・報酬だけじゃありませんから、実績作りのために無料で提供するという戦略もあります。ですがその場合は、お金以外の「得られるもの」に価値を感じて「納得して」引き受けているから、気持ちよく仕事ができるはずです。ですが、それもなく、単に「クライアントにとっての相場だから」「クライアントがこの額なら仕事をくれるから」で納得のいかない条件で仕事を引き受けたとしたら、果たして高いパフォーマンスを発揮して、クライアントに価値を提供できそうでしょうか?ましてや、継続できそうでしょうか?きっと難しいと思います。

だから、互いに気持ちよく価値を提供し合えるように、あなたが納得のいくレートを考えておく必要があります。

これを読んで、「そんなこと言っても、私のクライアントは望む通訳レートを出してくれない、仕事に繋がらない」と考える方もいるかもしれませんが、それは単に…

  • あなたの仕事(通訳)にそれだけの価値を感じさせていない
  • あなたの仕事(通訳)にそれだけの価値がない
  • 価値の低い市場や問題、業界で仕事(通訳)をしようとしている

といった状態だと思います。

いずれにしても、クライアントのせいではありません。「クライアントが望む通訳レートを出してくれない」じゃありません。「あなたが価値を提供していない」だけの話です。あなたの責任だし、あなたの選択です。でも、だからこそあなたが変えることができます。

と、いうことで、2度と「通訳レートに納得がいかない」とは言わないでください。クライアントがあなたのところにやってきて、あなたに銃を突き付けて「この通訳レートで通訳をしろ!でなければ命はないぞ!」と脅したことはないはずです。あなたが自分で「この条件でやります」と言い、クライアントはOKを出しただけです。

納得がいかない通訳レートで引き受け続けているなら、それを変える正しい努力をすることをおススメします。

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