いまはレートを下げるべき?

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カセツウ通信 2020.7.4
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酒井@東京です。

今日はいただいた質問に回答。

<いまはレートを下げるべき?>

こんな質問をいただきました。

↓↓↓↓↓

今コロナ禍で、レートを下げれば
案件は増えるのか?それは得策か?

↑↑↑↑↑

質問ありがとうございます。

まあこの手のご質問に答える際の
常というか(^^;)、あたりまえでは
ありますが毎回書いているのは、
最終的には個別対応になりますけれど、
という前提で読んでね、と。

あと、あくまで僕の私見です。
が、逆に言えば「僕だったらこうする」
という考えでもあります。

さて、回答。

まず、レートを下げる、価格戦略は
立派なひとつの戦略ではあると
個人的には考えています。

なので、あたまっから
「レートを下げる=悪」とは
決めつけなくてもいいんじゃないかと。

ひとつの選択肢、戦略として
頭に入れておくくらいはいいと思います。

ただし、多くの方がその使い方が
うまくないので、下げたら下がりっぱなし、
そこから元のレートに上がらなくて
中長期で見たときにはただ疲弊して、
極端な表現をすれば「いいように使われて」
しんどくなってしまう、なんてケースも
実際に起きていると思います。

ただこれは書いた通り使い方が
うまくないからであって、上手に
運用すれば中長期で見ても良い方向に
向かうきっかけとして使うことは
充分できると思っています。

じゃあその「上手な使い方」について
説明し出すとこれもまたきりがないし
使う相手から定義したり精査したりする
必要が出てくるので、ここでは深くは
取り扱いません、というか取り扱えません。

が…

とはいえここで「取り扱いません」
だとこのメルマガの意義がなくなって
しまうので笑、具体的な施策のひとつ
くらいは書いておきます(^_^)

施策のひとつは、エージェントや
クライアントに直接訊く、ということ。

つまり、「レートを下げたら仕事が
増える可能性はあるのか?」ってことを
直接相手に確認するってことですね。

せっかくレートを下げても仕事が
来てない、減っている理由が
レートの問題じゃなかったとしたら
それこそ「下げ損」ですよね。

特に新型コロナの影響で、通訳者を
起用するという機会そのものが
激減しているわけなので、それって
「お金の問題じゃない」ということも
充分に考えられますよね。

例えばいま飛行機のチケットや
旅館やホテルの宿泊費もめちゃくちゃ
下がっていると思いますが、
「新型コロナが心配だから」
移動を自粛している人にとっては
「安いからって行かねえよ」って
話じゃないですか。
「お金の問題じゃないよ」って。

通訳だってそういうことです。

「お金の問題じゃないよ」

ありえますよね?(-_-;)

だったらレートを下げても仕事は
増えないし、もともと来ていたかも
しれない仕事の報酬を下げるだけ、
ってリスクもあるわけですね。

その辺、つまり、「仕事が減ってる
正しい理由」を把握・確認することが
大切ってことです。その理由を
読み間違えると施策も当然ズレた
ものになってしまいますから。

で、そういう質問をエージェントとか
クライアントに投げたとして
正直に答えてくれるのか?って点ですが…

これについては相手次第、というか、
相手との関係次第ということになりますが、
想像がつくような返答だった場合、例えば、

「そうですね、、、たしかにレートを
下げていただいた方がお仕事をお願いできる
確率としては高くなるかと思います」

って感じの場合(ありそうでしょ?笑)、
恐らくはレートの問題じゃない、つまり、
レートを下げても状況が変わることは
あまり期待できないんじゃないかな、
というのが僕の感覚です。

そうじゃなくてもうちょっとハッキリ、
例えば「確かにそうですね。クライアントが
予算について厳しくなっていて…」くらい
返ってくるようならレートを下げれば
その辺のクライアントの仕事の声がかかる
可能性はあるかもしれないね、と思います。

この辺の温度感、伝わるでしょうか?
文字だけで伝えるのも難しいですが…(^^;)

でももちろん、訊いた相手が自社の
利益のことしか考えてないようだと
その問いかけに乗っかって「そうですね!
レートを下げていただければ助かります!」
なんて「とりあえず下げておこう」って
可能性も出てくるはずですが、その辺も
まあ相手を見ながら、というのが最終的には
必要になってくるってことですね。

いろんなシチュエーションが想定される
中でメルマガとかで回答すると、
どうしても断定的な回答はできませんが
ひとつの参考として捉えていただければ。

セッションを受ける場を持ってる方は
また直接訊いていただければもう少し
いろんな話ができるかと思います。
(もったいぶってるわけじゃなくて!)

カセツウ・ビジネススクール
酒井 秀介

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