受注後のレート交渉はアリやナシや?
ブログ担当の酒井です。
受注した後でレートを交渉するのはアリなんでしょうか?
今回はいただいたご質問にお答えしたものをシェアします。
質問内容の掲載は割愛しますが、要は「チェックを引き受けたけど、届いた訳文の品質がトンデモナイものだった・・・」といったケースを想定してください。(実際の質問内容とは異なる旨を一応補足しておきますが、アルアルですね(^^;))
僕がお返しした内容は以下の通り。
チェック、校正の悩ましさ、ありますよね・・・(-_-;) 僕が翻訳コーディネータだった頃はやっぱりなかなか解決が難しい大きな問題でしたが・・・
おっしゃってるように、引き受ける際に原文は見れても訳文は見れないことが多いので、実際チェック訳文を見てみてビックリ、ということはままあります。
そんな時の対応は本当にいろいろあるので「これが正解」は言えません。
実際こういう相談を受けることもありますが、サポートさせていただいている方であれば、メールではなくすぐにセッションを設定して具体的な状況をさらにヒアリングしてアドバイスしています。例えば・・・
- 納期に余裕はあるのか
- 負荷はともかく納期までに再翻訳としたら可能そうか
- 翻訳者とエージェントとの関係性(ずっと依頼している翻訳者?)
- エージェントとの付き合い歴(今回は新規ですね)
- 今後そのエージェントとはどう付き合っていきたいのか
などなど・・・
その上で今回のご質問に対して回答しておくと、とりあえず納期もあることでしょうし、すぐに担当コーディネータに報告して判断を仰ぐことをおススメします。
その際は「この訳文はひどい」という表現はせずに品質がひどいと「こちらは考えている」という風に伝えます。この辺もいろんな背景が関わってくるのでこれ以上の説明は控えますが・・・(^^;)
で、その時点で担当コーディネータからのリアクションはまたいろいろ想定できますが、納期の兼ね合いで再翻訳的な作業を求められる場合もあれば、サイアク(かどうかはわかりませんが)チェックの依頼取り下げもあり得ます。
もしも「どうにか納期に間に合わせてほしい」というような再翻訳のリクエストになった場合、じゃあレートはどうするか、ですが、これはあくまで「僕なら」ですが、初回でもあるし恩を売るという表現は少し強いですが、相手が困ってそう&こちらでどうにかできそうなら、チェックレートで対応してしまうと思います。
ただ、これにしたって「仕方ないから」ではなく、そのエージェントとの今後の取引の可能性を見据えた「戦略」としての対応になります。
いずれにせよ大事だと思うのは、「自分が納得してその対応をする」ことかなと。
自分が納得すれば今回は交渉しない、という選択もアリだし、どうしても納得できなければ交渉するのもアリかと。僕が常に意識するのはその辺なので、、、
今回はヒアリングがないのであくまで「僕なら」という前提でしか書けませんが、多少なり判断の参考になれば幸いです。
上にも書いていますが、本当に悩ましい(-_-;)
また、今回は翻訳でのご相談でしたが、通訳だってあり得ますよね。
通訳現場に言ったら聞いていたのと話が違う!!!!
なんて、起きて欲しくはないですが本当にアルアルです・・・
これも繰り返しですが、どう対応するかは、やはり自分が納得できるかどうかが大切かと思います。相手の希望を飲むこともできるし、断ることも交渉することもできます。
「すべては自分で選択している」というところだけ外さなければ正解かな、と思います。