エージェントを通さずクライアントからお仕事を頂くコツは?
ブログ担当の酒井です。
一昨日、メルマガでちょっとした工夫をしてみました。そしたら、普段は何日かにパラパラといただいているような質問や感想が、なんと数時間で6件、入ってきました。「ちょっとした工夫」でこんなに変わるんだ、と、改めてマーケティングの奥深さと面白さを感じる出来事でした。
さて、本題。いただいた質問のひとつです。
エージェントを通さずクライアントからお仕事を頂くコツは?
(役に立たない通訳エージェントはポイっ?)
通訳エージェントを通さずに直接エンドクライアントから仕事を請けたい、という通訳者もけっこういるでしょうね。理由は様々かと思いますが、「取り分が増える(と思っている)」というところが多いでしょうか。
個人的にはなんでもかんでも通訳エージェントを外して直接請けることが、たとえ見た目の収入が増えてもトータルで得するのかどうかは思うところはあるんですが、ここではズレてしまうのでやめておきます。
あと大前提として、あなたが通訳エージェントを通して請けた仕事のエンドクライアントに直接アプローチをかける、、、ということは、商習慣上、信義にもとると言えますのでそれなりの理由がなければおススメしません。僕はそういうビジネスの仕方をする人(信義信頼をまったく気に留めない方)を信用しませんし、そのためのサポートもお断りします。ただし、言い換えれば “それなりの理由”、つまり、通訳エージェント側がお金だけ抜いて丸投げでまったく仕事をしていない、機能していない、むしろ通訳エージェント側が信義にもとる行為をしている、と感じれば積極的に勧めてますが。
ということで、通訳エージェントを通さずに直接エンドクライアントから仕事をいただくコツ。いろいろ出そうですが、ここではふたつだけ。特に1.ですね。気が向けばメルマガでフォローするかもしれません。
1.チャネル
まず考えて欲しいのは、コツというか、エンドクライアントがあなたを見つける方法、チャネルともいいますが、それを持っていますか? ホームページ、ブログ、交流会への参加、などなど、いろんなチャネルはありますが、要は、
通訳を依頼したい企業(や個人)は、どうやってあなたという通訳者を見つけるの?あなたはどんなチャネル(ルート)を用意している?
という問いに対する答えが必要です。
もしこの問いに対する答えが「いや、別にないかな、用意してないかな・・・」だったとしたら、一生仕事は来ません。接点がないわけですから。
逆の立場になってみて欲しいんですが、あなたが通訳のレッスン、、、もう少し絞って「IR関連の通訳レッスンを受けたいな」と考えたとします。一方、ものすごい質の高いIR関連の通訳レッスンを提供できる能力を持っている講師がいたとします。需要と供給の関係で言えばマッチしているわけですが・・・
あなたがそのIR関連の通訳レッスンを提供している、提供できる講師にどうやってたどり着くのか、という問題。もしその講師が、ホームページも持ってないし、インターネットでもヒットしない、どの通訳学校とも繋がってなければどこにも宣伝も出していない、あなたがたどり着くためのチャネル、ルートを用意してないとしたら? 依頼なんてできるわけがありませんよね。
ちょうどホームページの必要性に関する記事を書いたところなのでそちらも参照してみてください。
https://kase2.jp/07092017/3497.html
2.発信力
ホームページやブログ、SNSなど、クライアントがあなたにたどり着くチャネルは用意しているとします。だとしたら、次はその「コンテンツ」が見られるわけです。ここでは発信力と表現しておきます。
その「クライアントに見られるツール」で、「あなたは何を発信しているか、発信するべきか」を考える必要があります。
名前で検索されてますよ、というのは上記でも紹介した昨日の記事でも書きましたが、検索して出てきたあなたの名前で通訳とは何の関係もないトピックが羅列されていたとしたら・・・ この時点でマイナスになることはあってもプラスになることはありません(この時点では、です。詳細は割愛)。
極端な話、クライアントはあなたがどんなシャレたカフェでどんな優雅なブレークを取っていようが興味はありません。きれいなネイルを自慢してようと興味がありません。ましてやお酒を飲み過ぎて記憶をなくした、なんてことが書いてあったら? (・・・まあこれは会社員時代の僕のFacebookの投稿ですが・・・汗)
ビジネスとして使うつもりであれば、何を書くかもしっかり戦略をもって取り組む必要があります。クライアントはあなたの日記に興味はありません。
以上、まずはふたつだけ。
本当に偶然なんですが(本当ですよ)、ホームページの必要性についての記事を書いた日に「チャネル」の話になったので、ますますホームページやブログの必要性が浮き彫りになってきた気がします。昨日の記事でも書いた通り、通訳者ブログの始め方や戦略などについて講座を作りますので気になる方はウォッチしておいてください。