なぜクライアントはあなたに依頼しないといけないんですか??
さっそくですが、質問です。
『なぜ、クライアントはあなたに依頼しないといけないんですか??』
この質問にはっきりと答えられますか?
意外と答えられない方も多いのではないでしょうか。
通訳エージェントには多くの登録者がいます。得意分野、スキル、通訳レート、駆け出し、中堅、重鎮、、、本当に様々な方がいます。
その中で、どうしてエージェントはあなたに依頼を出さないといけないんでしょうか?
表現を変えれば、「選ばれる理由」です。マーケティングの世界では、USP = Unique Selling Proposition と言います。あなた独自の売り、強み、差別化のポイント、、、といった感じでしょうか。
どうでしょうか。
『どうしてあなたに?』
はっきり言って、『語学レベル』や『通訳スキル』を強みにしようとしても、客観的な評価は難しいですし、『あなたが世界一うまい』 わけでもないですよね(きっと・・・)?だとすると、『あなたよりスキルの高い方』 は他にもたくさんいるわけです。その方々と比べられたら、どうやって勝ちますか?
じゃあ、レート?
それもひとつの可能性です、が、では他の通訳者さんがあなたより低いレートでオファーをしてきたら?さらにその下を、、、という泥仕合は避けたいところです。
あなただけの強み、USP、、、
今日はそのUSPを見つけるヒントをお伝えします。
USPで多く出るサンプルとして、「ドミノピザ」があります。たぶん、USPで検索すると、どのサイトにも出るんじゃないでしょうか。
ご多分に漏れず私も書かせていただきますが、、、笑
ドミノピザのUSPは、「できたてアツアツのピザを30分以内にお届け」です。(でした、というべきでしょうか。当時はユニークでしたが今ではもう時代も変わりUSP足りえなくなっています=つまりUSPも時代や環境によって変わるということ)
ペットボトル飲料水「いろはす」のUSPは、「環境にやさしい潰せるボトル」だと私は思っています。
ピストル・ピート・ピッツァはご存知でしょうか。アメリカ南西部を中心に展開するチェーンです。このチェーンのUSPは、「家族みんなで楽しめるピッツァレストラン」です。どんなお店かって?YouTube にコマーシャル動画があったのでぜひ見てみてください。
どうでしょうか?ピストル・ピート・ピッツァに来れば、こんなキャラクターたちがショーで楽しませてくれて、乗り物にも乗れて、安くて大きなピザをおなか一杯食べれる、というコンセプトです。30秒中、ピザについて触れているのは5秒もありません笑。でも、これがピストル・ピート・ピッツァのUSPなんです。
『ドミノピザ』 『いろはす』 『ピストル・ピート・ピッツァ』。 このみっつの例で、共通点があります。「口に入れるもの」という点で正解なのですが、もう一歩踏み込んで。そう、どれも「おいしい」なんて味をUSPにはしていないんです。食べるもの飲み物なんだから、すぐに「味」が重要と思ってしまいそうですが、フォースをそこにあてていないんですね。きっと、味を追及すれば高級リストランテのピッツァには敵わないでしょうし、「水の味」の違いがわかる消費者はそんなに多くありません。そこを押し出しても、あまり響かないんです。
ですから、どの商品もそれぞれ味以外に自分の強み・独自性を打ち出して、差別化を図っています。
これを通訳者さんに置き換えてみるとどうでしょうか。
必ずしも「語学力」や「通訳スキル」で勝負しなくてもいいということにならないでしょうか。海外滞在歴かもしれませんし、ある業界経験かもしれませんし、趣味を通して得た知識やスキルかもしれません。伝え方は考える必要がありそうですが、「現場力」や「担当者との関係構築が得意」なんてのもあるかもしれませんね。
例えば私の場合も。
マーケティングやコーチングについて自分の強みを打ち出そうとしても、私よりノウハウも経験も実績もある方はそこら中にいますから、そこで勝負はできないんです。そんな私のUSPは、こうです。
「通訳翻訳業界で10年のコーディネータ経験で得た、発注する立場の目線から見た理想の通訳者像と効果的なマーケティング手法を伝えることができる。かつ、メンタルやモチベーションに関してサポートできるコーチングスキルを持っている。だから私は月に100万円稼ぐ通訳者になるためのメンタルとマーケティングのサポートができる」
響けば嬉しいです!(^_^)