【通訳者としての商品開発】顧客の声(ニーズ)を拾う

通訳者としての商品って、”通訳”しかないと思っていませんか?

本当に、そうでしょうか? 通訳者には「商品開発」は必要ない、関係ないものでしょうか? ヒントは、「顧客の声」にあります。

 

通訳者にとって、確かに主軸の商品(サービス)が通訳であることは確かです。通訳ができなければ通訳者とは言えませんからね。ただ、よく考えると、「通訳まわり」にも様々なニーズが隠れていることが見えてきます。(いや、正確には”隠れている”のではなく、あなたが無視しているだけかも…)

どんなニーズが隠れているかを見つける方法はいくつかあります。そのひとつが、「顧客の声をしっかりと拾う」こと。過去にクライアントに頼まれたこと、「できない?」と訊かれたこと、「誰か(どこか)知らない?」と尋ねられたこと、そんなことがあれば思い出してみてください。例えば…

「議事録、取れない?」とか
「通訳機材、手配できない?」とか
「こんな情報、手に入らない?」とか
「イベント前に相手方に連絡・確認してほしいんだけど…」とか。

もしかしたらその時は、「通訳者の(私の)仕事じゃないし」とか、もっとシンプルに「できないなぁ、やってないなぁ」とか思って断ってしまったかもしれません。ですが、カセツウ的視点で見てみると、それらの質問や問い合わせは、すべて「ニーズ」ということになります。いま、その時のことを遡って考えてみたら、それらに応えようと考えてみたら、何かできる行動はないでしょうか?

 

酒井のおススメ書籍に「ダイヤモンドを探せ」という本があります。その中のエピソードをご紹介します。

小さな町のある雑貨屋に、ある男性が訪れて、店主にこう訊いた。「ジャックナイフはあるかい?」

店主はこう答えた。「ないよ」

翌日、また別の男性が訪れて、店主に訊いた。「ジャックナイフは?」

店主の答えは、「ないよ」

また次の日、別の男性が訪れて、店主にこう訊いた。「ジャックナイフを探してるんだが…」

店主の答えは、「ないよ」

そしてこう呟いた。「ジャックナイフがどうしたってんだ。何かの大会でもあるってのか?」

表現は原本と違っているかもしれませんが、おおむねこんなエピソードです。このエピソードが示すことは何か?それは、「顧客の声を聴け」ということです。1回目はともかく、この店主が2回目にジャックナイフについて訊かれたときに、それを拾ってジャックナイフを用意しておけば、または「用意しておくから後でまた来てくれ」と答えていたら… ジャックナイフは売れていたはずです。少なくとも3回目は。これが、「顧客の声(ニーズ)を拾う」ということです。

意外とあなたも、この店主と同じようなことをしているかもしれません。これまでにクライアントに求められたこと、尋ねられたこと、思い出してみると、意外な「新しい商品」が開発できるかもしれませんよ。

 

そうそう、もうひとつ、「隠れたニーズを見つける方法」の心当たりがありますが、それはまたメルマガでお届けしようと思います。興味があれば登録しておいてください。この記事の下の方から登録ができます。

 

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