通訳者は『便乗ビジネス』

ブログ担当の酒井です。

昨日の記事ではネーミングが売上に与える影響、そして通訳だってネーミングの力を活用するべき、なんてことを書きました。その中で例として挙げたのが『切腹最中』ですが… またも『やるなぁ(笑)』と思える商品があったのできょうはそれから。

それが『忖度饅頭』です。

 

忖度しまくりのビジネスマンに新たなお土産「忖度まんじゅう」関西地区で発売

森友学園問題で使われて検索数が急上昇した言葉「忖度(そんたく)」を前面に押し出した土産菓子「忖度まんじゅう」が、6月中旬から関西地区の土産店、バラエティショップなどに登場します。(ねとらぼ記事より)

 

いやぁ、さすがというか、一気に商品を作ってしまう行動力に脱帽。とはいえ、こうした『便乗商法』はずっと昔から採られてきた立派なビジネスモデルのひとつ。何か事件や話題が出てくるたびになんらかのビジネスにされています。

そして考えてみると、通訳や翻訳も、ある種ベースが『便乗商法』ですね。以前の記事で『通訳は受注産業だ』ということも書きました。表現は違いますが、根っこは同じですね。ベースになる『なにか』があり、その派生で通訳や翻訳のニーズが発生しています。

東北の震災の後、福島の原発がいまよりもっと不安定な時期、そのビフォアアフターで原子力関連を得意とする通訳者さん、翻訳者さんの仕事状況は激変したはずです。普段はその関連の案件が皆無と言ってもよかった僕の勤め先にまで問合せが入ってきてましたから。これもひとつ、『原発事故に便乗したビジネスニーズの拡大』です。

もしかするとここで『事故に便乗』という表現が引っかかる方もいるかもしれません。ですが、あえてそういう表現を使用しているのは、『便乗』という言葉にネガティブな印象を持っていると、このビジネスモデルの活用ができなくなる、避けてしまってチャンスを逃してしまうからです。

『便乗』というのはただの言葉。それ以上でもそれ以下でもありません。それに対してネガティブな印象をセットで持つか、それともフラットな言葉として扱うか、来れも選択です。

基本的に、ビジネスというものはすべて『悩みや痛みに便乗』しているという考え方もできます。誰かの悩み、痛みに便乗して、それを解決、解消するのがビジネス。空腹に便乗して食事を売る、腰の痛みに便乗して整体を売る、外国語ができないという悩みに便乗して通訳を売る、こう考えると、『便乗』もそんなに悪い意味ではないことが伝わる、、、でしょうか?

だからあなたの通訳サービス、翻訳サービスも、必ず何かに便乗しているわけです。だとしたら、ニュースや時流、ブームを『なにか便乗できるもの、ないかな』という視点で観察してみると、ビジネスチャンスが必ず拡がります。

常に、『この情報、この出来事を自分の通訳ビジネスに絡めたら』と考え続ける人と、そうでない人。前者の方が、ゼッタイに、100%、ビジネスはうまくいきます。

 

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