『通訳案件が入ったときにたまたま連絡をもらったんで依頼しました』のウソ(または真実)

ブログ担当の酒井です。

Facebook を見ていたら、こんな投稿がありました。

『腰が痛いなぁ、と思っていたらたまたまウチの郵便受けに整体院のチラシが入ってて、行ってみたらすごくよかったです』とかこんな感じの投稿。Facebook を見ているなら、ありますよね。こういう『たまたま・・・』っていうのを見かけるたびに、『本当にたまたまかなぁ・・・』と疑問を持つんです。

本当は、『たまたま』なんかじゃないかもしれない。

 

そのチラシを受け取った側にとっては、もしかしたらそのチラシや連絡は『たまたま』に感じていたかもしれませんが、そのチラシは売り手(整体院)の立派な『戦略』かもしれません。整体院のチラシは、それまでにも何回も郵便受けに入っていたかもしれない。というよりも、新しくできた整体院でもない限りはその可能性が高い。整体院は近所のマンションにチラシを入れるものだし、受け取った方もいつも郵便受けに入っているチラシをまめにチェックして『整体院のチラシが入っているなぁ』と意識することもほとんどない。そう、本人が『腰が痛いなぁ』と感じるまでは。

郵便受けに入っているチラシはまったく同じものだとしても、整体院の必要性をまったく感じていない日に入っていても、ろくに見ずにゴミ箱に直行です。でも、『腰が痛いなぁ』と感じている時に目に入ると、初めて気づいたように『整体院があるんだ、じゃあ行こうかな・・・』になる確率がグッと高くなるわけです。

 

 

この事例からお伝えしたいことは・・・

まず、買い手が商品やサービスを必要とするタイミングは買い手次第で、売り手にはわからない、コントロールできないということ。整体院が近所の人の腰を悪くすることはできませんよね。

そして、だから売り手はその『見込み客が商品やサービスを必要とするタイミング』を逃さないように戦略的(=定期的)に商品やサービスの情報・存在を伝える必要があるということ。要は、思い出してもらえる、認知してもらえるような仕組みが必要ということです。

それがこの整体院の場合、定期的に配布しているチラシだったというわけ。だから整体院にとっては、この方が整体院に来院してくれたのは、『たまたま』なんかじゃなくて、『戦略の成果』だったかもしれない。そういうことです。

 

 

通訳も同じ。

通訳でもありそうじゃありませんか? 『通訳案件が入ったときにたまたまその通訳者さんから連絡をもらったんで、そのまま依頼しちゃいました』とか。 とはいて、これは通訳者側からはわかりづらくて、通訳コーディネータに訊いた方がいいことかもしれませんが。少なくとも、僕は通訳コーディネータ時代、こういう流れで依頼したことは何度もあります。でもいま思うと、それが『たまたま』だったのかは、わからない・・・

もしかしたらその通訳者さんは、普段から僕に嫌がられない、ウザがられない(← 重要!)手法や頻度で、戦略的に連絡をくれていたのかも。僕の方では『たまたまさっき通訳案件が入ったから』と依頼していつもりが、彼女にとったら『しめしめ』だったのかも。それは今となってはわかりませんが・・・

 

あなたにその戦略や仕組みはありますか?

こうした『たまたま』を意図的に戦略的にモノにするのが、マーケティング。だからといって、毎週電話をしたり訪問したり、『仕事ありませんか?』なんてお伺いを立てる・・・なんてものじゃありません。そんなことをすると通訳コーディネータはあなたからの連絡を『またか・・・ウザいな・・・』と思うでしょう(もちろん、そんなことは言いませんが)。そのうち、『いま外出してます』とか『メールで連絡ください』とかって反応になるでしょう。事実、僕は特定の通訳者さんからの電話に対して『外出してて夜まで帰らないからメールをお送りいただければ確認すると思います、と答えといて』と言うように同僚に頼んでましたから。

この記事を読んで、そんな仕組みや戦略が必要だなぁ、と感じたら、ぜひどんな方法があるか、考えてみてくださいね。『嫌がられずに、ウザがられずに ”たまたま” を ”しめしめ” に変える方法』、これができれば、立派なマーケティング戦略です。

 

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