通訳スキル・翻訳スキルを短期間で上げる方法
ブログ担当の酒井です。
今日は大事な大事な「通訳&翻訳スキルの向上」について。
カセツウでは普段から、『通訳者や翻訳者が売れる(稼ぐ)のにいちばん重要なのは通訳スキルや翻訳スキルじゃない』、と主張しているんですが、それは決して、通訳スキルや翻訳スキルはどうでもいい、と言っているわけではありません。
たまに誤解された方が『通訳スキルがなくても通訳者として稼げるんですか?』なんて質問されますが、そりゃ無理です(^^;) 通訳者としてビジネスをやっていくなら、通訳スキルは必須だし、とても重要です。ただ、「ひたすら通訳スキルを磨くだけ」だと、売れる・稼げるようになるには遠回りしてるかも、というのが主旨です。
ということで、通訳スキルを短期間で向上させるにはどうしたらいいか。
ズバリ、「通訳現場に出ちゃうこと」です。これ、きっとすでに通訳者としてそれなり以上に活動されている方、仕事を請けている方なら「だよねぇ」なんて納得していただけると思います。だからそうした通訳者はますます通訳スキルが向上する、と。通訳現場こそがいちばんの修行の場、です(もちろんクライアントには修行なんて言葉は使えないですけど)。
ですが、まだそこまでのステージに辿り着いてない方からは(そういう方だからこそ)、こんな反論も聞こえてきそうです。
- 通訳現場に出る通訳スキルがないから出ることができないんですけど・・・
- そんな自信があったらとっくに通訳現場に出てます・・・
- 通訳現場に出るお仕事が貰えないから苦しんでるのに・・・
でも、こうした方はおそらくご自分の中で「通訳現場」のハードルを上げちゃってるんじゃないかなと思います。
たとえば通訳エージェントは多くの通訳者さんに依頼していますから、当然、見る目も肥えているというか、厳しく査定することができます。ですが、通訳エージェント以外には通訳業務はないのでしょうか?
最初は友人のための通訳でもいい、ガイドみたいな通訳でもいい、ひとり~数人でやっているような小さな会社の商談でもいい、そうした通訳ニーズに目を向ければ、きっと実績や経験があまりない方でも依頼してもらえるような通訳ニーズはあるはずです。
もしかするとそうした通訳業務はいずれ国際会議で通訳をしたいと目指しているような方からすると、望んでいる通訳業務じゃないかもしれません。ですが、
- 1年間、通訳現場に出ずにひたすら国際会議でも通用するような通訳の練習をし続けている通訳者
- 1年間、小さな会議や個人の依頼ながら年間50件の通訳現場に出た通訳者(週に1件ペース)、もちろん練習もしている
どちらの方がより通訳スキルが向上しそうか? 当然後者じゃないでしょうか。それに、通訳現場で求められるのは通訳スキルだけではなく、「現場対応力」みたいなものも必要ですが、それらは通訳練習では決して身に着くものではありません。通訳現場に出ることで身に着いていきます。
ということで、通訳スキルを磨きたければ、どんな小さな仕事であろうと通訳現場に出る努力をしてみてはいかがでしょうか。それは有償ならより良いですが、ボランティアであっても得られるものはあるはずです。(ただ、ずっとボランティアを続けるのは長期的に見てよくないです。逃げになってしまう可能性もあるので)
一方、いまインハウスとして通訳をしていて、いずれはフリーランスになりたい・・・なんて考えている方は、報酬をいただいてしまうとややこしいこともあるかもしれないので、ボランティアを意図して選ぶといいかもしれませんね(抜け道だってありますけど笑)。
もし、「そういう通訳業務ですらどうやってもらえばいいのかわからない」なんてことなら、まずは自分のブログやFacebook、Twitter、その他ポータルサイトなどで「通訳やりますよ!」と発信していくことから始めるといいかなと思います。それだけで通訳のお仕事が来るかはわかりませんが、そういう努力から始めることが大事だ、ということです。あともちろん、カセツウに相談にいらしていただいてもいいですよ笑。