【通訳のカタチ】社内通訳一筋12年!日産CEOゴーン氏付き森本由紀さん
ひとくちに 『通訳者』 といっても、そのタイプ、カタチにはさまざまなものがあります。分け方自体も決まったものはありませんし、それこそ定義を絞り切ることは難しいのですが、たとえば 『通訳案内士』 『社内通訳者』 『フリーランス通訳者』 なんて言い方があるかと思います。(他にももちろん、いろんな分け方があります!法廷通訳者、医療通訳者、などなど、、、 松下佳代先生の 『通訳になりたい!――ゼロからめざせる10の道(岩波ジュニア新書)』 がとても参考になります)
この中でも 『社内通訳者』 の場合は通訳対象が特定の企業の役員などが多く、なかなか外からのスポットが当たりにくい存在なのですが、、、(特に社内通訳者がプール制ではなく1人の場合は孤独感もあったりしますよね)
今日の記事はそんな社内通訳者さんのひとつの完成形かもしれない、と思える通訳者さんについて。
その方は、森本由紀さん。
以下の動画は2012年7月に公開されたものですが、この時点で12年、日産のゴーンCEOの通訳を務められています。(現在の状況はネットで調べてみましたがわかりませんでした。相変わらずご活躍なのでしょうけれど)
まず個人的には、社内通訳者に公式動画というスポットの当て方をした日産に拍手!です。
普段は黒子として扱われている通訳者として、やはりこういう場があると嬉しいですよね。
たまに、フリーランス通訳者になるのに 『スキルが足りない』 と話される方もいるのですが、その隠れた前提にはフリーランス通訳者の方がスキルが高い、という思いがあります。ですが、森本さんの活躍ぶりを見ると、決してスキルが足りないから社内通訳者というわけではないことがよくわかります。もし森本さんがフリーランスとして活動し、正しいマーケティングを行えば、すぐに仕事が集まるだろうことは想像に難くありません。
どの道も究めれば強い。
そういうことが実感できるかと思います。
かっこいいですよね。
(ちなみにトップ画像は日産GT-Rです)