あなたのライバルはAI?ボランティア?

ブログ担当の酒井です。

あなたのライバル、競合って、誰でしょうか。

これまで長い間、競合、ライバルと言えば同業者、つまり通訳者や翻訳者だったと思います。

が、もはやそんな時代も終わりを告げつつあって、AIだとかボランティアだとか、いろんな選択肢がクライアントの頭の中で比較されています。

 

しばらく前に発売された『翻訳辞典2019-2020(株式会社アルク)』に掲載されていた「生き残る映像翻訳者はここが違う!」という記事でもこんなことが書かれていました。一部を転記させてもらいますね。

ライバルは同業者ではなく「ファン・サブ」。自分の訳文の根拠を言葉で説明できるようにする

(中略)

映像翻訳の仕事に明るいわけではない発注者から「仮にファン・サブを買い取るのと、あなたのようなプロに翻訳してもらうのとでは、何が違うのですか?」と質問されたどうでしょうか。プロであれば自身が持つ技能や習得したルール、表現法などと共に、自分のスキルの正当性を説明できなければなりません。もし説明ができなければ、「あなたの字幕はファン・サブと大差がない」と評価されても反論できません。

つまり、これからの映像翻訳者に求められるのは「自身が習得した技能や理論の優位性をわかりやすく説明できる能力」。

 

抜粋以上。(ちなみに「ファン・サブ」とは「(その動画の)ファンが作った字幕」のことだそうです)

 

この記事を書かれたのは日本映像翻訳アカデミーグループの新薬代表とのことですが、この部分、まったく同意です。

クライアントは常に「どうしてあなたに依頼しなくてはいけないの?あなたに依頼する理由は?」の答えを求めています。もちろん面と向かってこんな風には訊いてくることはしませんが、無意識であっても必ず考えています。

そして、相手の方から訊いてきて「くれない」からこそ、サービスの提供者、売り手である通訳者、翻訳者の方から進んで説明してあげるべきだと思っています。通訳・翻訳に限らず、それが「売り手の義務」だといつも思っています。

クライアントから「あなたのいいところを教えてください」と訊かれた時点ですでに遅い。デキるライバルたちは訊かれる前に「わたしに依頼するべきです」とクライアントにメッセージを送っていますから。

 

この記事自体は映像翻訳者さんを対象にして書かれていて、ライバルはAIやボランティアではなく「ファン・サブ」とされていますが、映像翻訳者に限らずやっぱり同じようなことは起きているはず。

ぜひ、「あなたのようなプロに翻訳してもらうのとでは、何が違うのですか?」に対する答え、しっかりと用意して、普段から発信するようにしておいてください。

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