[解答] ハイネケンのCMからわかるビジネスに大切なこと

ブログ担当の酒井です。

先日、ハイネケンのCMを紹介して、『ビジネスにおける重要なことが表されている、なんでしょう?』という記事を書きました。その記事はコチラ。

今日はその解答です。

 

なので、もし先日の記事を読んでない方は、それを読んでから戻ってきてください。ハイネケンの動画もちゃんと見てくださいね。

動画のネタバレもあるのでその前提で・・・

 

 

 

この動画は、あるトピックに対して異なる(というか真逆の)思想を持つふたりが、そのことに関する事前情報がない状態で出会い、一緒に椅子やテーブルを組み立て、そして、互いのそのトピックに対する思想を知る、という流れを追うものでした。

  1. あるトピックについての自分の思想をカメラに向かって主張する
  2. 見知らぬ相手と出会う
  3. その相手と一緒に椅子やテーブルを組み立てる
  4. 数分前の自分の姿(1.で撮影された自分の主張)を見て、相手が自分の思想とは真逆の思想を持っている相手だと知る
  5. そのまま去るか、ビールを飲みながら語らうかを選択する

こんな感じですね。

僕が今回のトピックで伝えたいな、と感じたのは、ビジネスにおいて非常に重要だよな、と感じたのは、『相手との関係を作る重要性』です。

例えばこの動画では、すべてのペアが 5.の段階で『残ってビールを飲みながら語らう』を選択しました。でも、もしこの 1.から 5. が、こんな順序で行われていたら、その選択はどうなったでしょうか?

  1. あるトピックについての自分の思想をカメラに向かって主張する
  2. 見知らぬ相手と出会う
  3. 数分前の自分の姿(1.で撮影された自分の主張)を見て、相手が自分の思想とは真逆の思想を持っている相手だと知る
  4. そのまま去るか、ビールを飲みながら語らうかを選択する

つまり、『一緒に作業をする』工程がスキップされた場合です。

・・・おそらく、すぐにその場から去ることを選ぶペアが増えるのではないでしょうか。どうしてこのようなことが起きるんでしょう? 同じ相手、同じ主張の違い、です。

 

これが『関係性の力』

先に『主張』が来ると、人はその『主張』を評価します。つまり、その主張が自分にとって有利なのか不利なのか、受け入れられるものなのか、受け入れられないものなのか、、、 その主張が受け入れられないものだとすれば、それでシャッターが下りて、『以降お断り』なんてことにもなります。

しかし、この動画で証明されている通り、『主張』はさておき、まずは相手と『ひとりの人間』として接したとしたら、少しの時間であっても同じ目的に向かって動くパートナーとしての関係を構築したとしたら。あとからその相手の主張が自分の主張とは異なることがわかったとしても、無下に切り捨てることはしにくいものです。なぜなら、すでにその相手は『自分とかかわりを持ったひとりの人間』になってしまっているからです。

 

最初に自分の主張ばかりしてませんか?

こういう風に見てみると、『そりゃそうだよね』と感じるかもしれませんが、ビジネスにおける場でも、本当にこれを踏まえた対応はできていますか? いきなり条件やしたいこと、やりたいことを話して、自分の主張ばかり、していませんか? ちゃんと相手の話を聴いているでしょうか。

自分がしてほしいことは後回しにして、まずは相手が何をしてほしいのか、どのように相手の役に立てるのか、相手が話したいこと、主張したいことは何なのか、そこをじっくりと聴いてみる。それから、自分のことを話してみる・・・ こんな風に、できていますか? もしできているなら、きっとあなたはビジネスの場でも引く手あまた、通訳スキルや翻訳スキルを超えて指名・リピートをもらえているんじゃないかな、と思います。

でももし、通訳スキルはあるはずだし、実績だってたくさんあるのに、どうも指名やリピートに繋がっていないと感じるなら・・・ 自分のことばかり主張していないか、振り返ってみると打開のヒントが見えてくるかもしれません。

こういうことができている人は、仕事でもプライベートでも、ご指名を受けることができますよ。

 

追伸: ちなみに、主張を後回しに、というのは、言わずにガマンしろってことではありませんよ。念のため。

 

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