1分あたり約100円!?通訳者探しアプリ
ブログ担当の酒井です。
1分あたり100円程度で通訳者と通話ができるサービスがリリースされたようです。
通訳者探し通話するアプリ、京都で売り込み
必要なときに、必要な言語で、必要な時間だけ通訳者と話したい-。こんなニーズを満たすスマートフォン向けアプリを、東京のベンチャー企業が開発した。登録済みの通訳者約600人の中から、言語や場面に応じて適任の通訳を選択し、1分あたり百数十円程度でスマホで通話できる。同社は、外国人観光客が増えている京都で既存の自動翻訳では満足できず、遠隔通訳のニーズがあるとみており、商店街や医療機関などに売り込みを図る。
(中略)
アプリの利用者は昨年の提供開始から徐々に増え、現在は約1200人。インターネットの自動翻訳機能と違い、長文の正確な通訳が可能で専門性の高い内容にも対応できる点が支持されており、ベトナム人実習生を抱える建設現場や、外国人利用者へのマナー周知に悩む大手フィットネスジムチェーンなどで採用されている。
https://www.sankei.com/west/news/181120/wst1811200015-n1.html
だそうです。
こういう記事や状況に対してどのように考えるべきか?
といっても、「べき」なんてことはないんですが、もしこの記事を読んで「まずいなぁ」とか「やだなぁ」「また通訳者のレートが下がるようなことを・・・」なんて感じるようなら黄色信号。本当にこういう時代の流れに取り込まれてしまって、通訳レートも下がるだろうし、仕事も減っていく・・・かもしれません。というのも、思考停止しがちだからです(^^;)
こういうトピックはこれまでもたくさんありましたし、今後もどんどん出てくるはずです。いかにあなたや他の通訳者たちが嘆いていてもこの流れは止まりません。だとしたら、そんなところで「まずいなぁ」とか嘆いていることに価値はありません。
僕だったらどう考えるか、どう行動するか?
僕が通訳者だったら、とりあえずこのOyraaに登録します。登録してみて、いろいろ試してみます。というか、通訳者としての登録はしていませんが、さっそくOyraaアプリをダウンロード、インストールしてみましたしね(^_^)
事実、アプリをいじってみてわかったこともあります。
まず通訳レートに関してですが、例えば日英だと1分22円とかいう設定もあれば、1分500円という方もいるようです。専門分野も特に何も書いてない方もいれば、会計・監査、など、通訳エージェントで使われているようなプロフェッショナルな分野を登録されている方もいますね。試しに日本語-インドネシア語でフィルターをかけてみたら、1分1200円ほどでした。
1分500円ほどとすれば、10分の通訳で5000円、そういう使い方は想定されていないかもしれませんが、1時間の会議だとすれば3万円、30分なら1万5千円ですね。こう考えると、ちゃんとした収入になりそうですよね。
と、ここまで書いてきましたが、今日のこのブログ記事の本質は、Oyraaに登録しましょう、ということではありません。そんなのはどちらでもいいんですが・・・
こういう情報が出てきたときに、どう捉えるのか、どう行動するのかで結果や成果がまったく違ってくる、ということを意識しておくべきです。
「こんなアプリが出てきた。うまく使えばチャンスが広がる」と捉える通訳者と、「こんなアプリが出てきた。また安くなるのか」と捉える通訳者と、どちらが生き残っていくか。答えは言うまでもありませんね。
これからも通訳者として生き残っていきたい、しっかりと稼いでいきたいなら、通訳だけしていたい、通訳スキルこそが本質だ、なんて「ネムたいこと」を言っていては無理です。
「通訳者としてのマインド」は当然として、「起業家としてのマインド」を身に着けていく必要があります。