ちょっと待った!! クライアントに 『お仕事ありませんか』 コールは逆効果!?
今日のタイトルは 『ちょっと待った!! クライアントに 『お仕事ありませんか』 コールは逆効果!?』 です。
たまにいただいていました。
通訳者さんからの 『お仕事ありませんか?』 というお電話。
電話営業、御用聞き、ですね。
皆さんは営業電話をしたことはありますか?
(アンケートとってみたいところですね)
ただ、実際にかけたことはなくても、仕事がない時期に
『したほうがいいのかなあ・・・』 と考えたことがある通訳者は、
実は結構いるのではないでしょうか。
さて、そこで今日のテーマ。
この通訳者の電話営業って有効なのでしょうか?
直感でお答えください!
ちなみに、新規の見込み客への営業電話ではなく、
登録済みの通訳エージェントやソースクライアントへの電話という前提です。
いかがですか?
答えは、、、と言っても、
例によって決まった答えはないんですが(^_^;)
結論から言うと、個人的にはあまり効果はない、と思っています。
なぜか?
通訳エージェントには、基本的に
『通訳してほしいというニーズ』
は常にあることが大前提になります。
ということは、通訳エージェントは
常にニーズを満たしてくれる人 = 通訳者を探している状態です。
通訳者を探している状態、必要としている状況なのに、
連絡先を持っているはずのあなたに連絡をしてこない、照会していない、、、
つまり、エージェントは 『あなたではない通訳者を探している』
『仕事はあるけど、あなた以外の通訳者に依頼したい』 ということです。
考えてもみてください。
通訳者が必要な案件があり、その内容・分野的に、あなたにピッタリであった、、、
であれば、最初からあなたに照会しています。
なのに、エージェントはあなたに照会していないという事実。
この状況で、あなたが電話で
『仕事ありませんか?』 と訊いてきたとしたら、、、
『(通訳者が決まっていない案件はあるけど、あなたを探している案件は)ないですねー・・・』 という答えになります。
もちろん、単純に何らかの理由で通訳コーディネータの記憶や
照会データからスッポ抜けているという可能性もあるかもしれませんが。
それはそれで別の問題がありますよね。
結局、どんなアプローチが効果的かは、
あなたとエージェントとの関係にもよります。
その関係にはこんなケースがありそうです。
- 登録から一度も仕事の依頼・照会がないエージェント
- たまに依頼・照会は来るが、安定した依頼・照会がない関係が続いているエージェント
- 最近になって依頼や照会が減った、なくなったエージェント
1.2.3. で、通訳エージェント、
通訳コーディネータ側の理由・都合は異なりそうです。
ということは、とるべき対策も変わってきそうです。
それぞれのタイプ別にもう少し解説していきますね。
1.登録から一度も仕事の依頼・照会がないエージェント
登録からどの程度の時間が経過しているかによって、さらにわけることもできそうですね。例えば3日前に登録して 『照会が来ない!!』 というのは少し気が早すぎです(^_^;)
まずは理由から考えてみましょう。
- そもそもエージェントの主要分野とあなたの分野がマッチしていない
IT関連の仕事ばかりのエージェントに 『私、原子力の通訳がバッチリです!!』 なんて登録してもお仕事は来ません。肉屋に行って 『おサカナあまりないわねぇ』 と言っているようなものです。魚(あなたがやりたい通訳案件)が欲しければ、魚屋さん(その通訳業務が多いクライアント)に行きましょう。
- あなたの実績・経歴に特別魅力を感じていない
あなたの得意分野の案件がたくさんあるエージェントなのに照会がない? 案件がたくさんある分野はエージェントも対応できる通訳者さんを多く揃えています。あなたの実績や経歴は、『なぜ、わざわざ登録済み、依頼実績のある通訳者を差し置いてあなたに照会する必要があるのか』 を明確に印象付けていますか?
- うっかりミスで照会用データベースに載っていない
たまにあります(ごめんなさい)。電話、メールで解決できます。
2. たまに依頼・照会は来るが、安定した依頼・照会がない関係が続いているエージェント
- あなたの実績・経歴に特別魅力を感じていない
1.とも被りますが、そういうことです。お仕事を依頼したときもだいたい 『Acceptable』 で、クライアントからべた褒めのフィードバックがあるわけでもない、レートもお得なわけでもない(このレートなら他の方にお願いしたい)、など。困ったときに声がかかっていそうです。レート調整やその他で状況が変わる可能性もあります。
3. 最近になって依頼や照会が減った、なくなったエージェント
なにか理由があるように思えますね。ある仕事でうまくいかなかった、コーディネータと意見の食い違いがあった、ひいきの他の通訳者が出てきた、コーディネータが変わった、エンドクライアントの担当者が変わった、などなど、、、その辺の理由をうまく確認できれば対策が取れます。
どうでしょうか。
心当たりはありますか?
具体的な対応策や 『私の場合はどうなんでしょう』 が気になるようであれば、状況説明とあわせてお問い合わせください(^_^)