あなたの言語は何県?
ブログ担当の酒井です。
自分の言語のニーズが何県に多いかって、ご存知ですか?
通訳・翻訳は基本的には(少なくともカセツウでは)「ビジネス」ですから、「ニーズ」とか「マーケット」を考えることがとても重要です。いくら通訳すイルや翻訳スキルが高くても、日本でレズギ語(*)ではビジネスは成り立ちません。
*レズギ語(Lezgian、Lezgi、Lezgin)はコーカサス諸語に属する言語である。話者はダゲスタン共和国南部やアゼルバイジャン北部に居住するレズギ人(英語版)である。(Wikipediaより)
英語、中国語などであればほぼ日本全国どこででもそれなりのニーズがあると思いますが(それだけに競争が厳しいとも)、じゃあ、ベトナム語は?ポルトガル語は?ロシア語は?
もしあなたがベトナム語の通訳をする、ポルトガル語の翻訳をする、というのであれば、それぞれの言語が日本のどの地域でニーズが高いのか知っておいた方がいいとは思いませんか?
なんてことを思ったのは、こんなサイトを見つけたから。
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https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/soudan/foreigner.html
厚生労働省の「外国人労働者向け相談先」の一覧ページです。
電話相談に関しては各言語の電話番号や対応時間が書いてあるだけですが、相談窓口のコーナーでは各都道府県で何語に対応した窓口を用意しているのかが記載されています。例えば・・・
僕の故郷、富山県高岡市には「スペイン語」「ポルトガル語」の相談窓口が用意されていることがわかりました。
思い返してみると、確かに高岡市って、ブラジルから働きに来ている方が多かったような気がします。(個人的にはロシアの方が一番多かった印象なんですが窓口がないのはまた印象と実際は異なる、ということかもしれませんね)
他の県でもそれぞれ「へー、この県はこの言語に対応してるんだ」なんて意外な発見があったり、眺めているだけでも「そうなんだ」が結構ありました。
こんな風に見ていくと、じゃああなたの通訳・翻訳言語は何県でニーズがあるのか見えてくる気がします。
とはいえ、今日の記事で大事な点は、「この表を見て自治体にアプローチしよう」ということじゃありません。もちろんそういうアプローチをやってみよう!と思えばやってみることに価値はあると思いますが、ポイントはそこじゃなくて、、、
最初に書いたように、通訳・翻訳をビジネスとしてやっていくなら、こんな風に「マーケットリサーチ」もやっていきましょう、ということ。
今日の一覧はマーケットリサーチと言ってもごくごく簡易なものですが、それだけに「マーケットリサーチってこんなのも含まれるんだ」なんて、マーケティングとかリサーチに対するハードルを下げることにもなるんじゃないかなと思います。
ぜひ、ご自分の通訳翻訳言語のコアマーケットが見つかる情報がないか意識してみてください。意外なところにマーケットがあるかもしれません(^_^)