君のハートにレボ!リューション!
ブログ担当の酒井です。
『君のハートにレボ!リューション!』ってネタ、ご存知ですか?
そう、芸人のゴー☆ジャスさんのネタです。「君のハートにレボリューション!」と言いながら地球儀を持って登場し、グルグル回して「マダガスカル!」なんて叫んでその国を指す・・・というシュールなネタをしているピン芸人さんです。
もうテレビではずいぶん見なくなっているのですが( ̄▽ ̄;)、先日、あるテレビ番組で紹介されていました。といってもその番組に出ていたわけではなく、こんな風にクイズ形式で出題されてました。
問題『いま、●●で大人気のピン芸人は?』
で、その答えがゴー☆ジャスさんってことなんですが、、、
逆に、●●に入る文字、わかりますか?ヒントは、上に書いた彼の芸風。「マダガスカル!」ってところです。これは別にマダガスカルじゃなくて他の国でもいいんですが。
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さあ、考えてみましたか?
答えは・・・
『結婚式』です。
なんで?って思うかもしれませんが、ちゃんと筋は通っていますよ(^_^)
結婚式の後、新郎新婦が旅立つのは?そう、ハネムーンですね。そして、ハネムーンに必ずあるものは?そう、「目的地」です。
披露宴の最中にゴー☆ジャスさんが登場して、
「ふたりの新婚旅行の行き先は~~~~~~!!!!!」(地球儀グルグル・・・)
ってやりだすと、会場中から笑い声と「マダガスカルー!」ってヤジが飛んでくるそうです笑。楽しそうですね。
・・・なんでこの話?
なんて思ってます?
実はこれって酒井から見ると、マーケティング的にすごく面白いなと思ったんです。
最近テレビではすっかり見なくなったゴー☆ジャスさん(いちいち☆打つの面倒くさいな・・・笑)が、いま結婚式で大人気になっている。これって、「自分を求めてくれる市場を見つけた」ということじゃないかなと思います。
率直なところ、すでに世の中やテレビにはゴー☆ジャスさんを求めるマーケットはほとんどなくなっていたはずです。露出がなかったのもそれを表しています。
しかし、「世の中」や「テレビ」というザックリとしたマーケットの切り分けではなく、もう少し細かくセグメンテーションしていったときに、「結婚式」というマーケットであれば自分を求めてくれるのではないか、と気付いたんだと思います。気付いたのはゴー☆ジャスさんなのか、マネージャーさんなのか、ある結婚式の幹事さんなのか、それはわかりませんが、非常に鋭い目の付け所だと思います。
もうひとつ。
マーケティングアプローチに、『プロダクト・アウト』と『マーケット・イン』という考え方があります。詳細はまた書くとして、ザックリ説明すると・・・
『プロダクト・アウト』
『商品・サービス・製品ありき』で売り出すこと。例えば海外に行ったときに良いものに出会って「これは良い商品だ!日本でも売ろう!」という流れ。
『マーケット・イン』
『市場・消費者(マーケット)が求めるもの』を見つけて(作って)売り出すこと。「自分が消費者だったらこんな商品が欲しいはずだ!」と定義して探したり開発したりする流れ。
今回のゴー☆ジャスさんの事例は、理想的な『プロダクト・アウト』からのアプローチだと思います。「マダガスカル!」という持ちネタがあり、それを求めてくれる場所、それを喜んでくれる人たち、それを披露できる機会、なんてことを考えていった先に「結婚式の披露宴」というマーケットにたどり着いたと。
いろんなどーでもいい内容も含んでいるような気もしますが(^_^;)、要はいつも言っているように、「いまの皆さんを求めてくれるマーケットを探しましょう」が見事に体現されていたので紹介したくなったのでした。
皆さんの「マダガスカル!」はどんなもので、それを求める「結婚式」はどんな場、どんな人、どんな機会でしょうか?こんな事例からも意外に大きな発見が出てくるかもしれませんね(^_^)