常に予約でいっぱいの翻訳者のヒミツ
ブログ担当の酒井です。
地方に出張に行った際に、『予約が取れない焼鳥屋』の予約を取って行ってきました。
確かにおいしかったです。とてもおいしかったですが・・・
もう一度、この地方に来るときに、また予約を取って訪問するかというと、たぶんそれはしないかな、という感じ。
もちろん、この焼鳥屋の焼鳥が大好きで何度もリピートをしているお客さんもいるとは思いますが、僕はそうは感じなかったのです。でもきっと、同じように一度来てみて『満足』しちゃうお客さんは僕以外にもいるんじゃないかなと思います。
そうなると、『どうしてこの焼鳥屋はこんなに予約でいっぱいなんだろう』なんてところに考えがいくわけです(^^;)
で、僕なりの答えは・・・
『予約でいっぱいだから』
じゃないかな、と。
つまり、この焼鳥屋が予約でいっぱいなのは、予約でいっぱいだから。
禅問答みたいですね笑。でも、僕がこのお店の予約を取った理由がまさにそうだったからなんです。この焼鳥屋が『予約の取れない焼鳥屋』だから『予約を取ろう』と思ったわけですね。案外、同じような経験はないでしょうか?行列ができるお店に並んだ理由は『行列ができているから』って・・・(そして、一回食べたら満足してリピートはもういいか・・・的な)
この顧客の心理、翻訳者にも応用することができそうです。というか、事実、予約でいっぱいの翻訳者さんはこんな感じでした。
翻訳者としてのスケジュール、つまり翻訳可能分量=翻訳者としてのキャパシティをクライアントに共有する際に、『〇週間先まで埋まっている』という状況を伝えると、クライアントはこう思います。
『この翻訳者さん、ずいぶん先まで埋まってるな・・・人気があるんだな・・・』
『なら、〇週間から先の案件、予約でお願いしちゃおうかな・・・』
クライアントも勝手なもので、『翻訳者さんには急ぎの案件にすぐに対応してほしい』と思っている一方で、『すぐに対応できるほど空いているっていうことは、他の所から依頼がないんじゃないか、何か問題があるんじゃないか・・・』なんて風にも思うことがあります。つまり、『ある程度は埋まっていてほしい』と感じています。ホント勝手ですね(^^;)
そういう意味でも『いつでもできます!』と言うばかりじゃなくて、『ちょっと〇週間は難しいですね~。予約でいっぱいです』なんて伝えてみるのも、案外クライアントを惹きつけることができますよ。
・・・ちょっと両刃の剣みたいなところもありますけどね。
そうしてもうひとつ、今回の話には重要なことがあって・・・
『リピートしてもらうには、やっぱり実力・品質が重要』ということ。
頑張って予約を取っても、行列で並んでお店に入っても、その品質が期待以上でなければ、『一回でいいか』になっちゃうってことですね。やっぱり翻訳の品質も重要です。