コストが高い通訳者になればリピートされる
稼げる通訳者育成のカセツウです。
通訳者として、『コストが高い』 と言われると、イヤですか?
普通は、イヤですよね。
『あの通訳者、コスト高いんだよね、、、』
なんて言われると、『コストパフォーマンスが悪い』 って印象になりますものね。
でも、、、
ここで酒井が言う 『コスト』 はちょっと違います。
コストはコストでも、、、『スイッチングコスト』 が高い通訳者を目指そう、ということです。
ウィキペディアから引っ張ってくると、こう書いてあります。
髙いスイッチング・コストが生じると、ほかのサービスへの乗り換えを阻害するため、囲い込みに用いられる。
最後の一文に注目してください。
髙いスイッチング・コストが生じると、ほかのサービスへの乗り換えを阻害するため、囲い込みに用いられる。
つまり、あなたから他の通訳者に切り替える
『スイッチング・コスト』 が高くなればなるほど、
次の案件でも他の通訳者ではなく、あなたが指名される、ということです。
理解しておくべきは、スイッチング・コストは 『お金だけじゃない』 という点。
ウィキにもある通り、時間、機会費用、心理的費用なども含まれます。
通訳者の場合、『いつもの案件です、よろしく』 で
依頼がすむようになっているなら、あなたから他の通訳者に
切り替えた時のスイッチング・コストは高くなっていると考えていいでしょう。
実際、酒井が通訳コーディネータをしている時も、
ある製薬会社からの問い合わせはいつも、
『来週、Aさん、空いてる?』から始まっていました。
(Aさん、は通訳者)
空いてないこともあったのですが、そんな場合は、
なんと会議の日程が調整されたこともあります。
それくらい、Aさんから他の通訳者に切り替える
スイッチング・コストが高かったということですね。
どうすれば、あなたから他の通訳者に切り替える
スイッチング・コストが高くなっていくんでしょう?
リピートされ続ける通訳者になれるんでしょう?
繰り返しですが、通訳レートだけではありません。
通訳スキルだけでもありません。
もちろん、特定の案件や企業に関する知識、経験、
習熟なども非常に重要ですが、、、
それ以上に大切なのは、現場や
その他の場面での『関係づくり』 だと酒井は考えています。
媚びを売るとか、下手(したて)に出るとか、そういう意味じゃありませんよ。
担当者をしっかり 『ひとりの人』 として認識して、
言葉のやり取りひとつ、対応ひとつ、丁寧に、誠実にこなしていく。
そういう 『当たり前』 の積み重ねで、いつの間にか
その方との関係性ができてきて、いつの間にか
スイッチング・コストが高まっている、だからリピートされる。
そんな通訳者が、これからも生き残っていくんじゃないかな、と思います。