あなたは何のプロフェッショナル?
ブログ担当の酒井です。
通訳者、翻訳者はプロフェッショナルな仕事だと思いますが・・・
登録にいらした通訳者さんには必ず訊く質問がありました。
『どういった分野を通訳されるんですか?』
皆さんはどう答えていますか?
『IT分野です』『医療分野です』『金融関連です』
いろんな回答があると思いますが、、、せっかくこのカセツウ・ブログを読んでいただいているのであれば、ひとつ、心がけてください。
通訳コーディネータが本当に知りたがっているのは、あなたの分野ではありません。
質問している通訳コーディネータ自身も意識していない「本当に訊きたいこと」がその質問の裏に隠れています。それは、、、
『あなたは、何のプロですか?』ということ。
コーディネータは、あなたにどんな仕事を依頼できるか、確認しています。そして、「安心して」依頼ができるということを証明して欲しいと思っています。それを証明するのがあなたの義務です。
考えてみてください。
『通訳される分野は何ですか?』と訊かれた場合と、
『あなたは何のプロですか?』と訊かれた場合と、
頭に浮かぶ回答は同じでしょうか?
私の場合は、前者の質問に対しては(素直に答えるなら、、、)『通訳者向けのコーチングです』と答えるかもしれません。後者の質問に対しては『通訳者を稼がせるプロです』と答えます。回答が変わりました。受け取る印象は変わりましたか?
質問によって回答の中身、思考回路が変わる。コーチの世界では当然のように言われることです。コーチは『質問のプロ』ですから、質問のひとつひとつに意図があります。だからこそ、他者の質問についても『質問の裏にある意図』を考えます。
コーディネータの質問の裏にある意図を汲み取って、その真の質問に答えるように意識すると、、、『IT分野です』と答えている他の通訳者さんよりも、コーディネータの印象に残ります。
良かったら、時間を見つけて『私は●●のプロです』の●●に入る言葉を最低5パターン程、書き出してみてください。意外とたくさん出るのか、それとも意外に出てこないのか、、、ぜひ、確認してみてくださいね。