パラレルキャリアのタネ ~ 『ハクホウドウ』に学べること

ブログ担当の酒井です。

また養成講座の受講生さんに教えていただいたお話なんですけど・・・(本当に、僕の方も学ばせていただくことがたくさんあります)

先日のブログ記事でもパラレルキャリアに関連して『隠れた価値』や『蓄積された価値』について書きました。受講生さんとお話をしていた時に、「そういえば、、、こんなことですか?」と教えてくれたんですが、そう、まさにその通り!それがまさに蓄積された価値、隠れた価値の展開のさせ方のお手本!という内容で、この流れでそのお話を出すこと自体、センスあるなぁ、なんて思うわけです。

それが、『ハクホウドウ』の話。

呼び方は同じですが、某大手広告代理店じゃありませんよ。 教えていただいたのは、広島で筆づくりをして全国展開をしている『白鳳堂』さんです。

http://www.hakuho-do.co.jp/

※うろ覚え、かつ酒井が自分で調べてみた内容をベースにしてるので事実と異なる点があったらご容赦を

 

こちら、『筆屋さん』だそうです。筆を作っている。筆といえば、ほとんどの方は『習字用毛筆』を思い浮かべると思います。パッと『筆?化粧筆のこと?』と思い浮かぶ方は少ないですよね。特に男性には難しいはず・・・ 僕は『化粧筆ってのがあるんだー』ってなものでしたから・・・

ですがこの白鳳堂さん、いまの生産内訳をHPで確認すると、以下のようになっているそうです。

 

生産内訳

  • 化粧筆 95%
  • 和筆(書道筆・面相筆・日本画筆等)2%
  • 画筆(洋画筆・デザイン筆等)2%
  • 工業用筆 1%

なんと95%が化粧筆。僕がイメージした書道筆その他をあわせても5%に過ぎません。そして今日お伝えしたいのが、この白鳳堂さんをはじめ、この地域で生産されている『熊野筆』の価値転用です。

元々は書道用毛筆から始まり、全国でも9割の生産シェアを誇る地域だったようですが、時代の流れとともに筆の需要自体がどんどん減っているのは推測に難くないと思います。いくら9割を占めていても、市場自体が10本(例ですよ)しか求められないならそれでメシは食えませんよね。

そこで『価値の転用』が起きたようです。

筆といえば書道に使うもの。でもその市場は縮小し、再度拡大する見込みもない。そんな中で立ち返ったのが、『筆』という目に見える、いま提供している商品ではなく、『筆を作る技術』。

当然ながら、筆を作る技術は全国、ひいては世界でもトップクラスのはず。『商品』ではなく『技術』に焦点を充てて『この筆を作る技術で価値を提供するには』の流れで生まれたのが『化粧筆生産』だそうです。・・・正確に取材や裏取りをしたわけじゃないですが、あながち間違いでもないんじゃないかなと思います。

『書道用毛筆』を作り続けることで蓄積された『筆を作る技術』を『転用』してどんな価値が提供できるか。『通訳をする、学ぶ、身に着ける』ことで蓄積された『〇〇力』を『転用』してどんな価値が提供できるか。こんな考え方を。

『〇〇力』にはストレートに『通訳力』も入るでしょうし、『外国語読解力』『大量の資料の要点を効率的につかむ力』かもしれません、『使いこなせる外国語勉強法』かも。これまであなたが得てきた、身に着けてきたものを言語化してみると、きっとヒントが見えてきますよ。

 

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